医者は認知症を「治せる」~かかりつけ医に実践してもらえるコウノメソッド~ (廣済堂健康人新書)
- 廣済堂出版 (2014年8月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784331518625
作品紹介・あらすじ
認知症は「治らない」「改善しない」という事が常識とされてきた。しかし、実は、医者は認知症を「治せる」のだ。医者である著者は30年に渡って、たくさんの認知症患者を診て、独自の治療法「コウノメソッド」を確立。そして、患者のかかりつけ医でも実践できるように無料公開している。そこに至った経緯や、今の認知症治療の問題点なども挙げていく。
感想・レビュー・書評
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この本を読んで、河野メソッドを取り入れている東京の病院をさがした。薬の処方で母が元に戻った。諦めないで良かった。あのままでは認知症にされていた。
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コウノメソッド本が新書に。
読みやすい分量かつお手頃な価格(900円ほど)。
コウノメソッドを誰か(身内とか施設の方)に
手っ取り早く知ってもらうのに使えそうなサイズだ。
内容的には
コウノメソッドの一般向けダイジェスト、というかんじ。
でもグルタチオン点滴とか
リバスタッチは足裏に貼るのがよろし、とか
最新の情報も盛り込まれている。
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たまたまだが今回
「治さなくてよい認知症」と
この「医者は認知症を治せる」を続けて読んだ。
これはどちらかがどちらかの反論本というわけではなく
主張の近い部分もあって
河野医師は「治せる(改善できる)」のは
中核症状ではなくて周辺症状、といっており
一方の「認知症は治らない」というスタンスの上田医師も
「周辺症状が改善することはある」といっている(笑)
要は「治る(治す)」という言葉の定義が違うのですな。
(河野医師は「改善=治る」で上田医師は「改善≠治る」)
治療のスタンスとしては
河野医師は 患者<介護家族
上田医師は 患者>介護家族
であるように感じた。
個人的には
家族としては「治すこと」「もとに戻すこと」に
過剰な期待をもちすぎないのがいいかなと思うが
それでもやはり
医師には「治すこと(改善させること)」を
放棄しないでいただきたいな、と思う。
(認知症ならアリセプト出して終わり、なんて医師は論外!) -
なぜお医者さんのいうことを
鵜呑みにしちゃうのか
ホントわかんないわ、
この本読んでも
まだ先生には言えない、って。
どーしたもんだかなぁ。
こういう患者さんのことを考えた先生が
増えてくれればいいのに。 -
「認知症は治らない」というアプローチがある中で、まったく正反対のタイトルだったので読んでみた。
筆者は病気というもの自体は治せないが、認知症の周辺症状を和らげて回復することを「治す」という表現にしているだけであった。
本書を読むとコウノメソッドがいかに素晴らしいかということに感化されてしまうので、アンチテーゼ的に別の書物なども読まないと思想が偏りすぎてしまう危険性がある。そのくらいいい本。