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- Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
- / ISBN・EAN: 9784331615287
作品紹介・あらすじ
江戸吉原の妓楼・柳うら屋で、最高位の遊女白椿が死んだ。その日から、霧野・玉舟・糸香の三人の座敷持ちが奇妙な「モノ」を目撃するようになる。業突く張りの楼主夫婦、ひどい折檻をする遣り手婆、白椿を畏れながら崇めた見世の者、奇妙な客たち…曲者ぞろいの廓の中で、しだいに明かされていく真相と人々の心の闇-そこに巣喰うはもののけか、狂気か。著者渾身のデビュー作。
感想・レビュー・書評
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吉原の部屋付だけどそんなに大人気というわけでもない遊女が、店一番の売れっ妓が殺された現場に立ち会ってしまい、その直後に不思議なものが見えるようになってしまった。それら不思なものが主人公ではなく、あくまで遊女としての自分があり、その前に起きる現象として受け入れていく過程と、彼女の「職業」としての遊女の見方が面白かった。
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妓楼・柳うら屋で看板遊女の白椿が殺されたことから起こる奇奇怪怪。とは言ってもホラーチックではないし、そこの遊女、霧野・玉舟・糸香の3人が辛い遊女の身の上であってもお互い支え合う友情があるのでヒューマンドラマとしても読めました。登場人物の抱える秘めた思いや個性、人間関係、なかなか面白かったです。
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続編が出ると嬉しいです^^
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