給食室のはるちゃん先生 (はじめてのノンフィクションシリーズ)

著者 :
  • 佼成出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333026692

作品紹介・あらすじ

栄養士の関はる子さんは、子どもたちから「はるちゃん先生」とよばれ、したわれています。なぜなら、はるちゃん先生は、楽しい"食の授業"と工夫をこらした献立で、魔法使いのように、きらいな食べものまですきにさせてしまうからです。学校給食をささえる栄養士の仕事をしょうかいします。小学3年生から。

感想・レビュー・書評

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  • じどう図書だが、私自身、数年前まで栄養士をしていたので読んでみたくなった。

    料理が得意な母のもとで育ち、食べることも作ることも好きな関はる子さん。
    「学校給食を通じて子供たちを笑顔にしたい」と日々の仕事に取り組む様子が、様々なエピソードを通して語られる。

    印象に残ったのは、クリスマスカードに子供たち一人ひとりに宛てたメッセージを書いたこと。
    「のこさず食べれるようになりましたね。」とか、
    「食事中席を立たなくなりましたね。」など。

    こんなカードをもらったら誰でもうれしいだろうと思った。

    小学校卒業後も給食の味を家庭で再現できるようにと、
    全員に「給食人気レシピ集」を送ったことも素敵なアイデアだと思った。

    「きなこあげパンと春雨スープ」、「子ぎつねごはん」などメニュー名からしておいしそうだ。

    また、給食の時間に騒ぎ立てて手の付けられなかったある4年生のクラスでは、「1分間静かにしてみよう。」と提案し、少しずつではあるがクラスに変化が生まれたとのこと。

    子供と真正面から向き合わなければならない栄養教諭としての姿が垣間見えた。

    栄養士としてでなく、家庭で食事を作るうえでもモチベーションの上がる一冊だった。

  • 小学校の栄養士として働いてきた関はる子先生は、退職されてからも仕事のかたわら、『タローちゃん食堂』で定期的に試食交流会を開き、地域の人たちに給食メニューを楽しんでもらっています。

    自らも食べることが大好きなはる子先生は、「給食で子供たちを笑顔にしたい」との思いを持って、その夢をかなえてきました。
    これからもずっと、その思いは続いていきます。

    はる子先生は、絵がとってもお上手。

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著者プロフィール

宮城県生まれ。児童文芸作家。劇団文学座17期生で活動後、出産を機に、童話を書き始める。日本児童文芸家協会所属。日本文藝家協会所属。主な著書に『ようこそ、ペンション・アニモーへ』(汐文社)、『勇気ある一歩で世界が変わる! 車いすバスケ 香西宏昭』(新日本出版社)、『タンポポ あの日をわすれないで』(文研出版)、『赤毛証明』(くもん出版)など。

「2021年 『ながれぼしのランドセル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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