雨の日は、いっしょに (おはなしみーつけた! シリーズ)

著者 :
  • 佼成出版社
3.44
  • (2)
  • (8)
  • (4)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 138
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333028276

作品紹介・あらすじ

僕は、ハルくんの黄色いかさ。今日は雨ふりだからうれしい。だって、かさって、雨の日しか外に出られないからね。でも、たまには別の人のかさになって、いつもとちがう景色を見てみたいなあ……。風に乗って小さな空の旅に出た、黄色いかさくん。はたして素敵な“お似合い”を見つけることはできるのでしょうか――。ちがう世界を知って、初めて大事なことに気づくことができた黄色いかさくんの、冒険と成長の物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 昇降口で持ち主のハルくんを待つ黄色い傘は
    周りに色んな傘があることに気づく。折りたたみ傘、透明のビニール傘、どれも自分よりかっこよく見えて羨ましい。そしてたまには別の人の傘にもなってみたいと願う。
    風にあおられてハルくんから飛んでいってしまったことで、黄色い傘は別の人のそばに寄ろうとするが…

    自分の以外の子の個性や家庭があることに気づき、他人を羨ましく感じるころ。自分のいいところや大切な人の存在に気づくきっかけになるといいな。

  • 傘ってだいじだなぁと思った。

  • 傘視点の可愛いお話。
    2年生の息子が何度も読んで!!と言ってきた。

  • 行って帰るお話だね、これも。そりゃ傘だって旅に出たり違う風景を見たくなる。そうすることで自分の大事なものや大事な場所に気づく。「似合う」かどうかって割と大事だと思う。

  • ハルくんの黄色い傘は、傘立ての中でハルくんを待ちながら、あこがれの「折り畳み傘」や「ビニール傘」とおしゃべりしていました。やっとハルくんがやってきましたが、そのとき風が吹いてきて、傘は」空へ飛び立ちました!
    黄色い傘の冒険のおはなし。挿絵がとてもかわいい本です。

  • 図書館本。私の選定本。5歳9ヵ月、これぐらいの文量、内容度が今の長女が1人読みするのにちょうどいいと感じる。サクサク読めて、一度で内容を完全に理解できる。擬人法で傘が語る形で書かれています。そういう角度をつけた感覚にも慣れてきた。

  • 小学校1年生のハルくんの黄色い傘が主人公のお話。学校の傘立てでハルくんの帰りを待っている。一緒に傘立てにいる、折りたたみ傘やビニール傘の先輩達と話しを聞いて、自分もハルくんといつもの道だけでなく、旅がしてみたいと憧れます。
    そんな時、急いで帰ろうとするハルくんは、石ころにつまづいて転んでしまい、黄色い傘は地面に放り出されてしまい、風にのり・・・雨降る空の下、飛んでいってしまったのです。
    風に飛ばされ、拾われるかと思いきや、その人にはもう、ちゃんと傘があって、黄色い傘をひろってくれません。傘と持ち主は、ちゃんととてもにあっている。
    走行してるうちに黄色い傘は、高い木に引っかかってしまう。
    黄色い傘はハルくんと再会できるのか?

    雨の日がちょっと楽しくなるお話。

  • 持ち主さんを待っている間に傘たちはこんなお喋りするんだ。
    クスッ。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

三重県生まれ。児童文学作家。子どもの本専門店メリーゴーランド主催の童話塾で創作を学ぶ。「飛ぶ教室」第9回作品募集童話部門にて「猫の背」で優秀作(光村図書出版主催)。主な作品に『ずっとまっていると』(そうえん社)、『ドアのノブさん』『うっかりの玉』(講談社)、『あらいぐまのせんたくもの』(童心社)、『雨の日は、いっしょに』(佼成出版社)、『からっぽになったキャンディのはこのおはなし』『かえでちゃんとひみつのノート』(小峰書店)、絵本に『アリィはおとどけやさん』(吉田尚令 絵/ひさかたチャイルド)などがある。

「2023年 『りすねえさんのさがしもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大久保雨咲の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×