おかえり、フク

著者 :
  • 佼成出版社
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本棚登録 : 83
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333029068

作品紹介・あらすじ

山の集落に暮らすカネオさんとレイコさんの夫婦は、ある日、崖の下でうずくまっていた、生まれたばかりのニホンカモシカの赤ちゃんを保護しました。そのままでは自然の中で生きていけない状態だったので、一歳まで育てて山へ帰すことになりました。
ミルクをあげ、山の草を食べさせ、いっしょうけんめい世話をしたカネオさんとレイコさん。フクと名付けられた赤ちゃんは二人に慣れ、集落の人にもかわいがられてすくすくと育ちました。でも、ついに別れの日がやってきます――。
命のぬくもりと別れを描き、野生動物と人との関わり方を問いかける絵本。岐阜県山県市で実際にあったお話から生まれました。

感想・レビュー・書評

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  • 岐阜県で実際にあったお話をもとにしたもの。
    脱臼したカモシカの赤ちゃんを保護した山本さん夫婦は、役所と相談して1年だけ育てて山に返すことに
    大きくなったフクちゃん(カモシカ)を山に放しますが、フクちゃんはいつしか山本さんご夫婦の家に戻ってきます。
    家の裏を縄張りにしたフクちゃんと山本さん、地域の人々との物語

    ○交流にあたたかな気持ちになる。切なさも。一方で野生動物の保護の難しさも感じた。

  • 長く飼ってると愛着湧いちゃうんだよね〜
    わかるわかる。

  • 実話を元にした絵本。怪我した幼いカモシカを保護して1年間育てた後、山に返すものの、完全に自然に戻りきれないところ。育てた夫婦の気持ちなども考えると切なくなる。ラストも夫婦のカモシカへの愛情が深く心が温まるストーリーでした。

  • そりゃ帰ってくるよ。
    半野生って形に落ち着いたということね。
    でもなんか、大人になって家を出て、たまに帰ってくる子どもみたいな。
    家族なんだな、やっぱり。

  • なんでもない話なのに、最後には涙が溜まる、、、
    ご夫婦の大事に育てる命の愛おしさが伝わる暖かい絵と
    ふくの輝く瞳に、この一生が幸せであったのだと
    良かったね、、、
    そんな想いの涙が私の目に溜まる

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著者プロフィール

愛知県生まれ。保育士を経て絵本と童話の世界へ。おはなしライブや親子の絵本タイムを応援する活動にも取り組んでいる。『チコのまあにいちゃん』(岩崎書店)で児童文芸新人賞、『ふでばこから空』でひろすけ童話賞、児童ペン賞童話賞を受賞。作品に「おかしっこ学校はじめ組」シリーズ(東洋館出版社)、『だれもしらない図書館のひみつ』(汐文社)、『ニャンパーのキャンプだよ!』(岩崎書店)、『しんぱいせんせい』(佼成出版社)など多数。

「2023年 『おかえり、フク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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