- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334031794
作品紹介・あらすじ
911事件後頻発するテロ。イラク、パレスチナをめぐる一触即発の緊張状態。そして右に左に揺れ動くアメリカの戦略。いったい世界はどうなろうとしているのか。そして日本は?中東で現地取材を重ねた著者が、現地から「新しい歴史の始まり」を読み解いた書。
感想・レビュー・書評
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この人、超わかりやすい!
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イラク戦争の裏側が見れた。
イラク戦争に対する批評は様々だが、実際のところどーなんやろ?? -
主にパレスチナ問題について。かじる程度の知識しかないので、興味深く読む事ができた。いつもの陰謀説やネオコンがどうのこうのはよく出てくる。それで、いつものようにそうなのか、と納得させられたりする。もっと勉強して真意を知りたいものだ。
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2001.9.11以来、この手の本を読むようになり、アメリカの本質に触れるにつけ失望感が増す。
正義の仮面をかぶった独裁者。民主主義と謳いながら実は帝国主義。
田中氏が中東で会った若い外交官の意見は興味深い。
湾岸戦争でフセインの息の根を止めなかったのはイラクを第二の日本にしたくなかったからだという。
つまりフセインなき後のイラクの建て直しにGHQが入り、もともと教育熱心なイラク国民が立ち直って
日本のような経済大国になってもらいたくなかったから、フセインを残し経済制裁で国を弱らせ
知識人が国外に出るようしむけた、というのだ。
今回の戦争の目的はずばり石油だ。
もっともらしい理由をつけても結局は利権目的。
イスラエルを支援してパレスチナをいじめるのも、アラブが統一して力を持たないようにするためだ。
まったく、国連を無視して自分たちが世界を動かせると思ってるんだからオゴリもいいところでしょう。
アメリカの帝国化は経済的な弱体をあらわしているらしい。
アメリカが衰退していくとすると対米従属であるのはたいへん危険である。
アメリカに対する充分な分析が必要だ、としめくくっている。