日本とフランス 二つの民主主義 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033651

作品紹介・あらすじ

自由を求めて不平等になる国と、平等を求めて不自由になる国。

感想・レビュー・書評

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  • 日本型自由偏重民主主義:憲法前文ー自由→平和主義 憲法が保障しない平等 左翼が消えた日本:左翼健在のヨーロッパ ソ連解体≠世界的左派衰退 左派≠教条的共産主義 左派=平等主義=自由の制限 右派自由主義vs左派平等主義 日本型珍民主主義:右派=保守=反動的=統制主義 左派=革新=進歩的=自由主義 日本型自由主義の死角:小さな政府が増税 顧客主義の代償 仏型非自由民主主義:中央集権体制≠非民主的 同国民≠同人種 神・アメリカ人 国家・フランス人 仏型平等主義の限界:同化主義 なぜフランスは不自由を求めるのか

  • 1

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】

  • 日本とフランスとのことだが、その媒体としてのアメリカも絡めての民主主義、保守化、リベラルのあり方について読みやすく書かれていてためになった。

    共和という、あまり日本では聞かれない言葉についても例をあげて説明してあり、けっこう理解がしやすかった。

  • アメリカ型「自由」フランス型「平等」
    自由主義⇒保守である
    米国では宗教的自由求める
    日本型 小さな政府⇒官から民
    =自分の権利と自分の自由
    フランスは不自由を求める?

    米国は個・フランスは連携

  • 民主主義には、自由を重んじるアメリカ型の自由民主主義と平等を重んじるヨーロッパ型の社会民主主義がある。自由主義は地方分権的になり平等主義は中央集権的になる。日本の左派政党は、社民的な主張をしながら地方分権を説いたりして立場がわかりにくい。等々、ざっくりとシンプルに(新書らしく割り切って)話を整理しているのでわかりやすい。やや乱暴な表現も多いが、自分の主張が誤解されないよう気は配っている。日本にもヨーロッパのような社会民主主義政党という選択肢がほしい、という著者の気持ちがありありと伝わってくる。

  • [ 内容 ]
    自由を求めて不平等になる国と、平等を求めて不自由になる国。

    [ 目次 ]
    序章 日本型「自由」偏重民主主義
    第1章 “左翼”が消えた日本
    第2章 日本型「珍」民主主義とアメリカの影
    第3章 日本型自由主義の死角
    第4章 フランス型「非自由」民主主義
    第5章 フランス型平等主義の限界
    第6章 なぜ、フランスはかくも不自由を求めるのか

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 小飼弾氏書評(06,08,28)

  • 若干左よりですが、若干左寄りに客観的に見るには向いてます。

  • ヨーロッパでの左と右、日本での左と右というのがまるで違っていること、ヨーロッパの民主主義と日本の民主主義って言うのは違うってこと、民主主義は一つじゃないんだよ。
    日本とフランスを特に比較して論じるわけではないが、民主主義を学ぶためにはおもしろいものであるし、フランスの民主主義が何を目指しているのか、歴史的に理解するためには大変面白い本ではある。

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著者プロフィール

1961年大阪市生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退(教育社会学)。京都大学教育学部助手を経て現在帝塚山学院大学教授(社会学)。主な専攻分野は、社会学理論、現代社会論、民主主義研究。主な著書に『禁断の思考:社会学という非常識な世界』(八千代出版)、『民主主義という錯覚』(PHP研究所)、『社会主義の誤解を解く』『日本語の宿命』『日本とフランス 二つの民主主義』(以上、光文社新書)、『政治家・橋下徹に成果なし。』(牧野出版)、『ブラック・デモクラシー』(共著、晶文社)など。

「2017年 『「文明の衝突」はなぜ起きたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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