- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334038441
感想・レビュー・書評
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教員向けなのか、私とか一般向けなのか、誰向けに書かれたのかよくわからなかった。前半では教育業界の紹介をしてるから一般向けと思いきや、後半では実践しやすい授業方法や身につけるべき資質などの話。
要するに、「学校の先生たるものもっと勉強しろ!最低限自分の授業ビデオ撮って研究しろ!」ということのようである。
あと、国語だと結構いろんな幅のある授業をできそうだけど、教科書にある単元を一年で教えないといけないほかの科目は難しいところもあるんじゃないかもなあ。とおもいました。
息子には、いろいろな、いろいろな人と、接して成長していってほしいなと思います。
そのほか、自分に応用できるところはあるかなあと思いながら読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
P24 私の経験で言えば、50%以上の教員は大多数の生徒よりも鈍感であり、道徳の面でも劣っている。
P25 自分の仕事に関連する本を、月に2冊すら読まない人間が約8割もいるということだ。
P33 知識は一斉講義の形で獲得するものであり、そこで手に入れた知識を記憶し、再現できることが学力である、という思想に繋がりやすい。つまり考える力=思考力の軽視である。
P44 教員たちは、自らの経験から「教員が生徒にする話とはこういうものだ」と勝手に理解している。本来、比較対象となる質の高い講演会をこまめに聞きに行くほどの勉強家は、多く見積もっても2割程度しかいない。
大体クラスのカースト上位の子って学力は問わず頭がキレる子が多いと思うけど、教師になるのって多分そういう人ではなく鈍感で人の上に立つタイプじゃない気がする。傲慢ではダメだけど卑屈でもダメだよね。 -
教員の仕事を批判的に書いている。その一方、著者も教師でありながら、あそこまで言い切れるのは自分の仕事に対して自信があるのだろう。
教師は、生徒の未来だけで無く、今にも責任があるという文は印象深かった。
教師に限らず、指導的立場にあるものはそうでなくてはいけないのかな。 -
クソだった。偉そうに新聞の読み比べの実践を1ページ程度で紹介しているあたりから「これってもしかしてクソ本…」と思いながら読んだ。読書量を自慢しているけど、1章で参考文献が3冊しかないのもクソ。
帯の謳い文句である「教え方を知らない教員が8割」の根拠として示されているのは、2011年の小笠原喜康のアンケート調査、年間20冊以上の本を読む教員が23%であるということ。あとはこんなかんじ…「私の10年以上に及ぶ教員経験に照らしても」「私の感覚では」「生徒たちの指摘の8割以上は」フィーリングを全否定するつもりはないが、自分の感覚を日本全国の教員にまで拡大解釈しているのもクソ。
なお、肝心の小笠原のアンケート調査は参考文献に載ってない。それについての取り上げた、油布佐和子の日本教育新聞2013年1月31日付の記事が引用されている。このため、アンケート調査の対象範囲などはこっちが調べないといけない。引用しているの出典を示さないために、ちゃんと読んでいない疑惑がある。よって、クソ本認定した。 -
子どもがが中学に入学して1年。本当に何かと「残念」な先生方に遭遇しモヤモヤしていた時だったので、とってもスッキリしました。…レビューでは評価が低いようですが。
「小学生は正直にダメ出しをしてくれるが、中学・高校生は教員に内申書を握られている上、教員に対して異議を申し立てるほど学校の授業に期待をしてもいない。だから、誰からもダメ出しをされず、職業人にあるまじきレベルの授業を展開していることが少なくない。」
まえがき3ページ目のこの部分で、すでに『同感!!』。この1年で実施されたたった3回の授業参観で、まるで創意工夫のない、ホントにお経を聞いているような授業に遭遇し、「なんだ?この授業・・」と感じた私の心はまず一つスッキリ!
他にもなるほど、そういうことでこうなるのか・・と随分納得がいきました。
私立の一貫校の整った環境よりも、公立という野でたくましく育てよ、と思っていましたが…教員という環境のことも考えないといけなかったのか、目から鱗。
いや、先生みんながみんな・・という訳では決してないだろうし、そうだったら困るけれども。
下二人の進路は、はてどうしたものか・・。いろいろと考えさせられました。
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嫌いな人もいるだろうけど、私は納得できるところも多かった一冊。
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2016/01/19
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数ページめくっただけでだめでした。高校なんて、定時制から進学校、私学、公立、実業高校と、学校によって仕事内容も求められるものも生徒の姿も変わる。わかったような口を聞かないでほしい。間違ったことを拡散しないでほしい。高みに立ったつもりの机上の空論でしかない。胸くそが悪い。
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冷静・客観的に教師という仕事を見直すきっかけになる。ただしここに書かれている批判の中にも、根拠不明瞭なものは混じっていると感じる。
秀逸なのは批判だけに終わらず、ではどういうものが良いのかを分析的に俯瞰した後で考察しているところ。
悪い事例からは、自分の失敗談を思い出すことにもなり、大変反省させられた。