アップル、グーグルが神になる日 ハードウェアはなぜゴミなのか? (光文社新書)
- 光文社 (2015年4月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334038526
感想・レビュー・書評
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今、スマートフォンを買う時はiphoneにするか、アンドロイドにするかで迷います。結局はアップルの提供するサービスの世界に入るか、グーグルが提供するサービスの世界に入るかの選択です。今ならまだネット経由の一部のサービスの選択ともいえますが、Bluetoothとiビーコンという安価・小型・低消費電力の通信規格によってあらゆる家電や車、医療サービス、決済などを含めた私たちのリアルな生活環境がネットと同期することになると、もはやアップルとグーグルのどちらの「国」に住むのかという選択になります。その「国」を支配するのがそれぞれアップルとグーグルであり、「アップルとグーグルが神になる日」と著者が表現する近未来には説得力を感じました。アップル、グーグルのビジネスモデルを解説した本はたくさんありますが、コアになる技術の解説と、ビジネスモデルとの関連などが新書1冊の分量に上手くまとめられて分かりやすい本でした。
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Bluetoothは普及していないイメージで、BLEもイマイチなのかと思っていました。この本を読んで、Appleが戦略的にBLEを推進している事実、更にBLEを利用したiビーコンの可能性と使用例を学べました。GoogleもAppleも、スマホ市場のその先に見ているものは同じであること。ハードとソフトを融合させユーザー体験を生み出すビジネスモデルの可能性は無限大です。
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論点が整理された好著。今のIoTがどう進んでいるのか、非常に分かり安い。必読ですね。
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BLEによりすべてのモノをネットに繋ぐことができる。繋がったモノとコンピュータが自律的に動作し、ユーザに面倒な手続きをかけさせずに、新たな体験を提供する。近々現実になるであろう、あらゆるデータを持つ勝者は誰か、生み出される新たな体験はどのようなものなのだろうか。
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ブックオフ売却
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BLE、ビーコンの可能性を感じた
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アップル、グーグルが、その巨大なプラットフォームを活かし、今度はIoTの分野でも、これまで以上に世界の人々の利用するサービスを提供する。その肝となる技術がBLEであり、クラウドである。
ハードウェアはゴミである、という刺激的な表現も紹介されていますが、要はセンサーやスマホを通じてクラウドでユーザーごとの情報をまとめ、分析してフィードバックするという生態系がこれからは普通になるということで、業界の人間からすると、あまり特別なことは書かれていない。AIについての言及がないのは、本書が2015年のものからでしょう。 -
日本の大手メーカーに元気がないわけや、GoogleやAppleの台頭についてIoTの観点からわかりやすく説明している。
「スマートフォンはスマートではない」「ハードウェアはゴミ」など一見批判的に聞こえるが、読めば至極当たり前のことを言っていることがわかる。 -
タイトルと中身が少し食い違っている様な・・・
少なくとも印象は違う。
ビーコンを中心としたIoTの本質の一端を垣間見た気がする。
それだけと言えばそれだけだが、これは結構大きい。