メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人 (光文社新書)
- 光文社 (2015年8月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334038748
感想・レビュー・書評
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ガンプラから始まり、80年代アニメを見ていた世代からとって、メカニックデザイナー大河原邦男は、超有名人である。実際の仕事の進め方もおもしろかったが、関わった仕事へのコメントも様々でおもしろい。特にベストデザイン10位に選んだものが出てくるところは、詳しく書いているが、他は結構あっさりしていたり、関わった仕事の数がうかがえる。スコープドッグの元となったモックなど、動くことを前置として、立体的にデザインを捉えられるというところがすごいし、ずっと続けられる所以と思った。
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8月の最終日、息子との約束で上野の森美術館であった
「大河原邦男メカニックデザイナー展」を見に行った
時に、グッズ店で売られていた本です。
ガンダム・ガッチャマン・ヤッターマンのメカを
デザインしてきた著者が書いた半生や仕事論。
またはデザイン展などが書かれている内容です。
やはりなにがしかの分野で功なり名を上げた人の話は
面白く。ためになる内容だと思います。
私自信は、これらのアニメはリアルタイムで見たことが
ないのですが、息子は大好きみたいです。 -
メカニックデザイナーとして仕事をうまくやっていく実際的な心がけが述べられている。基本的に裏方に徹して仕事をする人だったんだなって感じかな。
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(アニメーションの)メカニックデザイナーという専門の仕事があることを知らなかった。絵がうまい人なら、メカも簡単に描けると思っていたが、どうやらそうではないらしい。カッコイイでも、簡単に描ける、玩具販売に結びつけるために、実際に制作できること、合体できること、色の組み合わせは売れる色など、かなり制約の多い中で、デザインされていることが分かった。誰でもできる仕事ではなさそう。
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●タイトルに「仕事論」とあるが、どちらかというと「ノンフィクション」よりの内容。
●ガンダム世代の方には興味深く読めるかもしれない。 -
東2法経図・6F開架:361.5A/Me25m//K
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本書は、ヤッターマンやガンダムなどのメカニックをデザインした大河原邦男氏が、自らのメカニックデザイナーとして経験を元にして「アニメ業界とは全く関係のない人が手にしてもらい、『仕事とは何か』『ものを作るとはどういうことか』などを考える一つの機会になってくれたら幸いです」(まえがき、P22)と書いた本です。
残念ながら、タイトルにある「仕事論」としてはかなり物足りない。
・仕事よりも大切なものがある
・「相手の求めるものを出すこと」が仕事
の2点くらいしか得るものがなかった。
メカニックデザイナーを目指す人であれば、メカニックデザインに関する基本アドバイスとかは参考になるだろうし、メカニックデザイナーの仕事紹介本としては面白かったのだが、タイトルがすべて悪い。 -
【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
・一番参考になったのは、制作サイドとスポンサーである玩具メーカーとの関係についての著者の知見。この知見に目が止まったのは、以前、仮面ライダー陣営の白倉さんのブログでこんな記事を読んでいたためだ。
現場(スタッフ/キャスト) VS 外部(局/スポンサー)なんて単純な二項対立は、それこそカケラも存在しなかった。同時に、そんなふうに見せかけておいた方が、いろいろ都合がいいこともわかった。私自身、いまも今後もそう見せかけていこうとしている。
【目次】 -
タイトルの通り著者はヤッターマンやガンダムのメカをデザインしてきた大御所。アニメに出てくるメカは単なる絵ではなくアニメとしての動きが求められる、且つ実際に3Dで可動な玩具化が前提である。ステークホルダーが山ほどいる中で落としどころを探りながら結果へのコミットが求められる。好きな絵を描くアーティストではいられない、自身は職人であると語るまさに仕事論。最近のヒーロー物の玩具のマーケティング手法はエグいと感じていたが著者が携わる40年前から実施されていたとは知らなんだ。いやホントに手法の熟成度合いがスゴイ。
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「科学忍者隊ガッチャマン」から始まり「宇宙の騎士テッカマン」「 ヤッターマン」「機動戦士ガンダム」「魔動王グランゾート」「勇者エクスカイザー」など多くのアニメ作品でメカニックデザイナーとして活躍する大河原邦男の仕事への姿勢が感じられる1冊です。アニメの屋台骨を支えるための仕事術や考え方が綴られています。色々な人が携わるチームでの仕事に対する姿勢は参考になります。途中に挿入される、自身が手がけたそれぞれの作品へのコメントが面白いです。