発掘! 歴史に埋もれたテレビCM 見たことのない昭和30年代 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334044268

感想・レビュー・書評

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  • カラーで見たい図版がたくさんあった。このような発掘と解説は、10年後には大きな意味を持つと思う。

  • ふむ

  • 今ほどテレビが普及していなかった時代のテレビCMを掘り起こす。

    CMは時代の空気を映す。何が流行っていたのか、あることやものについて、どんなイメージがあったのか、など、ただ毎日なんとなく見ている中ではわからないけれど、こうして改めて見直すとわかることがある。


    どこかに押し込まれているビデオテープの中にも、思いがけず貴重なCMがあったりするのかもしれないなあ。

  • 歴史的に貴重なCM映像資料が紹介された本。「こんなのあったのか?」という見たことがないもの、我々の固定概念を柔らかくしてくれるような話がいっぱいです。

    一方でビデオやインターネット以前のアーカイブされていない映像というのがこうやって守られているという事実も凄い!書籍ゆえに権利関係者への配慮もされていたり、自分ももっと調べてみたいとも思いました。

  • 番組を録画しているハードディスクレコーダーではCFが来るとスキップしてしまうし、YouTubeのプリロールの動画もスキップしてしまうし、最近はすっかり邪魔者扱いのコマーシャルフィルム。先日、若い人から自分の大切な時間を見たくないコンテンツに奪われるくらいだったらポイントぐらいつけるべき!という意見を聞いて、こりゃ広告業界の人たち、大変だわ…と思いました。でも、本書に取り上げられているのは見たくないコンテンツじゃなくて見たいコンテンツだった時代のテレビCMアーカイブスです。その見たい、はタレントやストーリーや成熟したCF技法の結果としての面白がりかたではなくて、取り上げられている製品や生活そのものに対する欲望によるもの。そういう意味で、今だに記憶の隅に引っかかっている名作ではなく、忘れ去られていく無名テレビCMに目をつけた切り口が鋭いと思いました。今までのテレビCMアーカイブスは賞を受賞したものや有名クリエイターの手になるものとか作品としての価値を記録することに目的をおいていましたが、この無名作品群は、時代の空気のタイムカプセルなのでした。それだけに、権利関係クリアしてぜひ動画として鑑賞し、昭和30年代の空気吸ってみたくなりました。作者は「ノスタルジー解体」を書いた大学研究者。もっとも近い歴史ほど、フィルターかかって記憶の捏造が起こるという、主張を展開していましたが、本書はそれをテレビCMで軽く実証していて、一貫したものを感じました。

  • 時代的に近いのに触れられなかった戦後の雰囲気。よくぞ掘り起こしてくれた。

  • 東2法経図・6F開架:B1/10/1018/K

  • <目次>
    はじめに
    第1章   最古のCMたち~アニメ編
    第2章   最古のCMたち~実写編
    第3章   今はなきCMたち
    第4章   ちょっと気になるCMたち
    第5章   伸びゆくニッポン産業~高度成長とCM
    第6章   便利な生活
    第7章   楽しい子どもたち~おもちゃ、お菓子、おまけのCM
    第8章   外国と外国人
    第9章   こんな映像もありました~お宝アラカルト
    おわりに

    <内容>
    現在立命館大学アート・リサーチセンターが所蔵するアーカイブ「20世紀のテレビCMデータベース」の豊富なデータから抜粋した本(もちろん、本なので動画はない)。CMは昔から興味があり、協会で賞を取ったCMのDVDを買ったほどだ。授業でもちょっとだけ生かしている(もっと生かしたいが、なかなかうまい手を思いつかない)。有名なCMの話はないが、この本はそういうヒントも隠されている気がする。

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著者プロフィール

1972年生まれ。埼玉県出身。茨城大学人文社会科学部教授。
専門はメディア史、戦後日本文化史。
主な著書に『昭和ノスタルジー解体』(晶文社)、『発掘! 歴史に埋もれたテレビCM』(光文社新書)など。

「2020年 『失われゆく仕事の図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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