アルゲリッチとポリーニ ショパン・コンクールが生んだ2人の「怪物」 (光文社新書)
- 光文社 (2020年1月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334044534
感想・レビュー・書評
-
現代最高の2人のピアニスト。いずれもショパン・コンクールで圧倒的な優勝を飾ったということで、他の歴代優勝者からも超越した存在だった。2人の実に対照的な人生、演奏が印象的。ショパン優勝後、ミラノ大学で物理学と美学を学び、音楽界から離れたポリーニ。一方、アルゲリッチは優勝前に若くして既に長女を産んでいた。そして多くの音楽家との恋・妊娠出産・離婚。著者は軽はずみともいうべきトーンで下世話なエピソードをふんだんに書いており、実に楽しい読書になった。この2人が1957年のジュネーヴ国際音楽コンクールで競い、アルゲリッチ1位、ポリーニ2位ということがあったとは後日考えた場合に面白い事件だった!と思う。この2人に限らず、多くのピアニスト(ミケランジェリ、コルトー、ルビンシュタイン、ポゴレリッチ、ゲルバー、バレンボイム、内田光子、ユジャワンなど)についても面白いエピソードがいっぱい!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ポリーニとアルゲリッチは、1940年代の生まれと言うことで、まさに、生きる伝説だ。この2人を中心に、20世紀後半のクラシック事情がうまく書かれている。楽しく読ませてもらいました。
-
クラシック批評家の本間ひろむによる感性のマルタ・アルゲリッチと正確な技巧のマウリツィオ・ポリーニの音楽人生をそれぞれに紐解く。その場その場で出会った人に影響を受け、影響を与えながら人生を紡いでいく二人だが、その二人が交差する場面は意外とない。出てくる音楽家がわからないだけにすごく惜しい。最後のショパンコンクールのあるき方は、ピアノ国際コンクールが外観できて非常に参考となる。ショパン国際ピアノコンクール、ジュネーブ国際音楽(荻原麻美が2010年優勝)、ロンティボー国際音楽、ブゾーニ国際音楽、ヴィオッティ国際、ミュンヘン国際、チャイコフスキー国際、リーズ国際、浜松国際などなど。もちろんベルヴィエやタングルウッド音楽祭も出てくる。
-
日本で最も人気のあるピアニスト2人を紹介する一冊。けど何だかなぁ。独自のネタはないし、今までに発表されてきた事柄をパッチワーク的に紹介してるだけ。この情報に初めて接する向きにはこれでいいのだろうけど。これで一冊できちゃうところが(もちろんこういう手法はよくあるんだけど)どうも好きになれない。
-
後半力尽きたな。。。新書一冊分の「書きたいこと」はなかったということか。
ポリーニファンとしては、ポリーニを、もう少し調べて欲しかった。まあ、情報を出さない方なんですけどね。 -
文章は俗っぽい
-
東2法経図・6F開架:B1/10/1043/K
-
ピアニストの小話が好きな人にはおすすめできる。