- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334044558
感想・レビュー・書評
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すべては志ん朝の死から始まったというセンセーショナルなタイトルがついていますが読むと納得。
志ん朝の死から現在の落語に至るまでの間に何が起きてどんな結果をもたらしたのかがとてもよくわかります。
この著者の落語愛がひしひしと伝わってくるので読んでいると無性に落語が聞きたくなります。
とても面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
志ん朝師匠の死後の落語業界のことを知る、ひとつの資料となって、よかった。
さん喬師匠から喬太郎師匠へ、小三治師匠から三三師匠への言葉がとても心に残った。師弟関係っていいなと思った。 -
面白く読めた
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2020年1月刊。目次を見て期待感が高まりつつ読んだ。2001年以降の落語界での出来事がスルスルと紐で繋がれていく感覚。柳家さん喬さんが、弟子の柳家喬太郎さんにお客さんの前で語った「公開小言」の話、よかったなー。柳家小三治さんの「一席目があまりに良すぎて、二席目をマクラだけで終えた話」もよかった。ある程度、最近の落語家の顔と名前が一致している人であれば、きっと楽しんで読めるはず。面白かった。
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落語史とあるとおり、基礎知識のある人向け。興味をもつための本ではない。ニーズを間違わなければ面白く読めると思う。
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上野鈴本演芸場 落語協会のみ
新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場は落語妖怪と落語芸術協会の交互出演
芸協は2018/11から新宿末廣亭で圓楽等、上方、立川流などからゲストをいれるようになった
円楽等 寄せの定席に出演しない
昭和最後の真打 古今亭右朝 談志をしてあいつは天下をとると言わしめた
柳家花緑 小さんの孫 「僕が、落語を変える」
2019/5 圓楽プロデュース さっぽろ落語まつり
圓楽等の逸材 三遊亭兼好
三遊亭萬橘
新宿末廣亭 深夜寄席 21:30-23:00 2ツ目
シブラク
落語専門CDショップ ミュージックテイト西新宿 -
東2法経図・6F開架:B1/10/1045/K
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有り S779/ヒ/19 棚:13
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広瀬和生さんといえば、ヘヴィメタル雑誌の「BURRN!」の編集長というイメージが強いです。
私は中学から高校にかけて同誌を愛読しており、大変お世話になりました。
恐らく、私のような「BURRN!」愛読者は、「広瀬さんが言うなら」と全幅の信頼を寄せているはず。
だから、「すべては志ん朝の死から始まった」と、耳慣れない持論を展開されても、「なるほど、そうか」とすんなりと受け入れてしまいます。
実際そうなのでしょう。
少し長いですが、ここはポイントだと思われるので、引用します。
「志ん朝は、『昭和の名人』が体現した『古典落語の美学』を理想的な形で継承する、唯一無二の存在だった。それがなくなったということは、落語が『昭和の名人』との連続性を失うことを意味する。
談志は『昭和の名人』をリアルタイムで知り、彼らの落語をこよなく愛しながらも、その呪縛からの脱却を図り、それは21世紀の落語界にとっての重要な道標となっていた。
だが、志ん朝の死によって、彼が体現した『上手い落語』が消えてしまうことの重大さに、談志は愕然としたのではないだろうか。(中略)
志ん朝没後、それまでどおり『昭和の名人』の呪縛からの脱却は続けながらも、志ん朝の持っていた『昭和の名人』との連続性をも体現するという、完全に矛盾する行為に邁進することで、談志はより高い次元で落語を表現するようになり、全盛期を迎えた。」
自分は20年来の「談志フリーク」で、談志のCDや著作をかなり集めていますが、広瀬さんのように考えたことは一度もありませんでした。
鋭い見立てと思います。
おっと、本書の本題はそこではありません。
本書は、「志ん朝後」に世に出てきた21世紀の落語家のガイド本です。
何と言っても、ほぼ毎日、寄席やホールなどどこかしらで落語を聴いている広瀬さん。
今、聴くべき落語家を実に詳しく紹介してくれていて、参考になります。
ぼくは恥ずかしながら、本書に登場する落語家の噺をほとんど聴いたことがありません(生で聴いたのは柳家喬太郎と春風亭昇太くらい)。
そして、どうやら、今の落語界はキャラクター揃いで、なかなかすごいことになっているらしい。
いつまでも志ん朝や談志ではないのかもしれません。
本書を参考に、「21世紀落語」に開眼してみようかな。 -
読了 20200402