- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334044800
感想・レビュー・書評
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新書で読むAV女優という仕事のこと。
彼女たちはなぜその仕事を選んだのか、家族はどのような反応だったのか、インタビューを通して明かされていく。
みんな「有名になりたい」という動機でデビューしているというのが意外だった。そして打ち明けられた家族は、最初は戸惑い反対こそすれ、今となっては受け入れて応援してくれているとのこと。
大事に育ててきたであろう娘がAV女優として生きることについて、「それほどやりたいことなら頑張りなさい」と声をかけられるのは、もしかしたら親としての究極の姿かもしれないと思った。
だって偏見は無いにしても我が子なら話は別だよ。不安や心配は尽きないだろうし言いたいことはたくさんあるはずなのに、それでも娘の選んだ道を尊重して背中を押す、というのはシンプルに凄い。娘を信じているよね。見習いたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
AVの世界に入ることにこれといった抵抗もない人がいるんだなあと
インタビュアーの話し方の特徴かあるいは書き方の妙かわからないけど
偏見と戦っている、というわけではなく
自分がやりたいこと、必要なことをやっているだけ、理解されないこともある
という姿勢の方が多くて興味深かった
憧れはしないけど、真剣に自分の人生を生きている方たちだったので尊敬 -
AV女優さんと聞いても 実際に AVを見たことがないので
イメージだとストーリーなどなく
そのまま性行為を行ってるだけかな?と思っていました。
だから 女優というタイトルを見て どんな職業なのか
気になって読んでみました。
読む前は 結構儲かっているのかと思ったら そんなじゃないので
普通の風俗さんの方が稼げそうって思いましたね。男優さんなども
一本撮っていくらという事です。
となると 沢山売れたとしても 著作権料とかで 儲かるんじゃないのは 残念ですネ。
個人的には 家族の直接の意見が書かれているかと思ったのですが
内容は女優さんからの聞き取りになっていました。
家族が受け入れているのは 意外と思いましたが、
今の時代 職業も多用性が認められているのですね。
実際自分が高校生くらいの時に 親がこの職業なら
ちょっと親との距離を置いてしまいそうですが
今の自分ならば 兄弟が この職業と聞いたら
動揺する事などないだろうなぁと思いました。 -
職業AV女男優の家族はどのような思いでいるのか。たった数人とは言え、きちんと取材されている。生憎と存じ上げている方がいなかったのが残念だが。
最近はAV女優も狭き門だとは聞いていたが、給料もさほど飛びぬけている訳でもないらしい。男優となれば更に厳しく、労働時間は短いのかもしれないが、余程の人気俳優でもない限り月の収入はアルバイトとさして変わらない位だ。
そして親兄弟の反応であるが、流石に最初は反対や戸惑い、そして後には認められる、という人がほとんど。別に悪い事をしている訳でなし、活躍できる期間もかなり限られているだろうし、そうなるのであろう。
同級生の間では男女ともに結構な人気者になっている。これももし自分の同級生でそうなっている人がいたら、と考えてみれば容易に想像がつく。
昔に比べれば大分認知度は向上していると思う。これも先人(飯島愛さんとか)のおかげであろう。 -
家族自らの声を期待して読んだけど、まあ難しいかあ
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●風俗のお店って5日ぐらい滞在したら、もうだんだん人気落ちてきちゃうんですよ。だから5日ごとにいろんな地方を移動していくんです。頑張れば1日15 6万稼いでました。25日とか出勤したら300万近くは稼げますね。
●いまやなりたくてもなかなか慣れないAV女優と言う職業。「しっかりしている子の方が向いてますね。朝ちゃんと起きて、ご飯を食べる、みたいな」今はほんとに可愛い子が多いんですよ。
●大阪でお笑い芸人をされていたんですよね「出てこい中平くん2号」と言うのは芸人時代からの芸名ですか。そうです。ギャラ1〜20,000で、月平均20本位。AV男優ってもともと事務所がないんですよ。
●店舗型ヘルスの性風俗店のことを箱ヘルと言う。デリヘルに対する言葉。
若い女性が男性客にマッサージや添い寝などをするサービス業の1種→リフレ。
●「テレビに出ている女優さんやアイドルと、脱いでいるか脱いでいないかの違いだけで、ママにはファンがいるんだよ。ママって凄くない?」
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非常に興味深いテーマだが、既に表舞台から「消えたい」という方もいるような…。
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AV女優へのインタビュー集。
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5人の女優と1人の男優へのインタビュー。なぜAV女優になったのか。AVに出たことを家族にどのように話したのか、そしてその反応は。既婚者の場合には夫・子どもはAV出演の事を知っているのか等々。共通していたのは父親があまり厳しく言わず、「まあ体調に気をつけて」程度だったこと。母親や兄弟姉妹が厳しい反応というのも面白い。動機としてはお金を稼ぐことは少なくて、テレビに出たい、有名になりたいなどの理由が多かったのは意外だった。そして、ほとんど裸になる抵抗感なく進んでいった、悪びれていないところが驚き。AV女優が特別なものでなく、アイドルになったような時代だと痛感した。
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AV女優がダメだという世間一般の見方をするとこの本は読めない。
ある方はAV女優らのことを選手と呼ぶくらい真剣に仕事をしている。
行為として世間に誇れることを仕事にしているわけではないかもしれないが、意識や仕事への向き合い方はプロと呼べると思う。