小林克也のビートにノッて70短文英会話―Thinkingからfeelingへ (カッパ・ホームス)
- 光文社 (1987年4月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334051372
感想・レビュー・書評
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かつてベストヒットUSAで一世を風靡した小林克也さんによる英語指南書。一般的な英語関連書とは異なり縦書であることからも予測できるように、単なる英会話の技術を説いているものではない。メインは著者との関わりも深い超有名洋楽曲歌詞の解説。英語の題材として洋楽が使われるのはよくある手法だが、ミュージシャン本人との接触がある小林さんの場合はその密着感が違う。
ネイティブスピーカーと対等に会話ができる著者の体験や考え方を通じて英語に対する意識革命を図ることができる。小林さんいわく「英語は音の強弱(ストレスという)」と繰り返し述べている。確かにアクセントを意識することによって、私の場合は読後には発音の仕方が明らかに変わった。言葉のアクセントの表記も工夫しており、英語と日本語の絶妙な橋渡しを試みている。英語の発音をカタカナで表現していることも単純な手法ではあるのだが、正確な発音記号よりもニュアンスが伝わってくるようでおもしろい。
大物ミュージシャンのベストヒットUSAのインタビューコーナーにおける裏話も公表。こうした著者独自のポジションを活かした本書は、英語に対する啓蒙書としてはかなりの名著ではないかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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