脳に眠る月のリズム: 最新・時間生物学入門 (カッパ・サイエンス)

著者 : 喰代栄一

• 光文社 (1993年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[肉盛り海鮮食堂さんの感想 · 2022年4月17日]

これも、な、な、長かった…。年度変わりで忙しかったからなのか、花粉症で目が辛かったからか、はたまた面白くなかったのか…。

いや、そんなことはない。生物の持つリズム（生物時計）が根源的に25時間であると思われ、（太陽）光によって24時間に調整されていると思われること、それは広く宇宙物理的な要因の影響を受けているらしいこと、を多くの実験結果を援用して、著者の持論を展開しているのだから。

特に、これだけ多種多様の科学実験の結果のエッセンスだけを分かりやすく紹介してくれると、「（厳密なことは分からないけど）やっぱり科学って面白い」と思える。

ただ、この分量で結論はおおむね上記2点に集約されるのは…。そして、後半になるにつれ、（実験結果を示しているので）科学的な装いの裏にトンデモな香りが…。現在の時間生物学も気が向いたら読んでみて、比較してみたい。

余談ながら、タイトルは内容にふさわしくないような気がする。