- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334060947
感想・レビュー・書評
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なかなか面白く示唆に富む本でした。
まず最初に著者と速読法の出会いについて書かれています。
著者の習った速読法は韓国ソウル大学の朴鏵燁(パク・ファーヨップ)師とその弟パク・ムンヨップ師に学んだものという。そして日本に一番最初に入って来てブームになったキム式速読法はパク式速読法を形だけ真似したものだったようです。
な……、なんだってえ~~~~~~!!!
と、著者の速読法遍歴について色々と書かれていて興味深い。
それから中盤にかけて、速読の科学的・理論的考察の記述が続きます。
品川嘉也先生と脳波の研究を行って色々な知見が得られたようです。
本書は1995年4月に出て、直後に購入して読んだというメモがありましたが、全然記憶に残りませんでした。
当時は川村明宏&若桜木虔のジョイント式速読(新日本速読研究会)を信奉していて、その他の流派の速読を下に見ていたのです。
しかもジョイント式速読の本で批判されていた佐藤泰正氏の『速読の科学』と同じタイトルなのでごっちゃになっていました。
現在の私はいくらジョイント式にこだわっても全然速読をマスターできなかったし、他の流派でも道筋は違えど実は目指すところは同じなのではないかと思い直してより広い視野で速読をとらえています。
よって、ジョイント式以外の流派の本から速読のヒントとなるものがないかと色々読んでいます(それでも全然マスターできないけど)。
OLDIES 三丁目のブログ
これがパク式元祖速読法だ!NBS佐々木式
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2023/10/05/202649詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
↓貸出状況確認はこちら↓
https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00000883 -
Tue, 13 Apr 2010
知人が速読教室に通っていることをカミングアウト☆
「まじでまじで!?教えて!見せて!」
と,迫ったところ,この本を貸してくれた.
(先日,同内容がためしてガッテンでも紹介されていました.)
速読にもいろいろあるらしく,
ゼンゼンだめなやつもあるらしい.
本書では,筆者が工学博士ということもあってか
「出来るだけ科学的に」がモットーのよう.
ぼくの感じたところでは主要な要点は2つ.
1.音声化をしない
2.視線をなめらかに動かす
言語情報は人間のばあいは発達上も進化上も音声言語と密接に絡んでいるが,
書き言葉が中心となった現在では,音声化の必要は実はなくなっている.
音声化を経ずとも文字情報からイメージに飛ぶのだ.
普通の人は 文字(視覚)-> ウェルニッケ野-> 解釈 の経路があるらしいが
ここのウェルニッケ野(言語の音声化にかかわる)の動作を飛ばすことで
速読が可能になるらしい.
つまり「脱・音読」だ.
あと,視線の動きにむだがあると,情報の入り方がよろしくなくなるのでいかんらしい.
なんか,サッケードを使うと,サッケードで飛んでる間の視覚情報は入ってこないし
眼球も疲れるから,できるだけスムースパーシュートでいけって話らしい.
なんか,とても,健全な脳科学っぽくて,感心.
しかし,この方法でいくと,自分も既にある程度は速読をやってるんだなーと
いまさらながらにおもう.
ただ,一人でやってると,とばし読みになってないかなってるかの,判断は難しいところだとおもう.
速読の教本をなぜか速読で読んでしまう,負けず嫌いなわたし. -
速読マニュアル数あれど、佐々木先生は私が知る限り最も正統派の研究者。小細工なしで身体的に文字を追うスピードを高めて、かつ精神的に理解力をそれに追い付かせるという方法はその汎用性が極めて高い。この仕組みを考えれば、その作用として身体的な運動性能や精神的な思考能力の上昇も期待できるのがよくわかる。他の著者からもよく提唱される「速読を使った能力全般の開発」はこの文脈で理解することができる。
速読を専門に研究している人ではなくても、多読を得意とする読書家がよく提唱するように多くの本、とくに特定分野の読書を繰り返せば繰り返すほどその分野の本が読みやすく、かつ理解しやすくなるメカニズムも本書の理論で説明できる。こうしたことを反復継続することによって、眼の動きが速くなり頭の動きも速くなる。速読の行き着くところはここにあるのではないかと思う。
ただ方法論としてはそうだとしても、物事の仕組みや構造を知ることに大きな意義があるのは間違いない。さらに正統派の方法だけでなく、拾い読みやスキャニングといった技術は「読む本を決めるために読む読書」のためには必要不可欠なものであるし、忙しい読書家や仕事上莫大な資料に目を通すことが必須の人には、むしろこちらのほうが興味深いところだろう。
活字メディアだけに限らずテレビ、ラジオ、インターネットといった他のメディアでも扱われる「情報」というものを扱う方法を体系的に研究することは、情報氾濫著しい現代では非常に需要の高い分野だといえる。もっともそんな風潮になってしまったら、情報操作を駆使して騙してやろうと企んでいる輩には大変迷惑なことではあろうが。 -
2011 10/26パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
1分間で10,000~100,000字読めるようになりますよ、系の速読術の本。
前半で脳科学の話とかをしつつ後半で実際の速読術に触れていくのだが、その後半は速読術の「初歩」であって、「速読脳」を身につける方法までは解説しておらず、それを身につけるには著者らの団体のセミナー等で研修を受ける必要がある、という・・・ある意味なんともわかりやすい本(苦笑)
停留点と停留時間、の観点からの速読法とは異なる、ってあたりは面白いが、実際の方法が書いてないってなるとなあ。
ただまあ、「初歩」の部分は当たり前のことの気もするが役に立ちそう。
特に読書時の姿勢の話と、それ以上に「頭の中で文字を音声化しないように心がける」って点は確かにな、と思う。
まあそれも訓練しながら徐々にできるようになるしかない、ってなるんだが。 -
[ 内容 ]
超能力や手品ではなく、1分間に1万字の高速読書が可能。
そのメカニズムを、脳波学的に解明する。
[ 目次 ]
1 科学的速読法との出合い
2 科学的速読法の秘密に迫る
3 いままでの三倍の速さを実現する
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
この本のように行えば必ず訓練前よりは速くなると思います。