- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334074104
感想・レビュー・書評
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20年近くも前に、ラファエル前派か、すごいな
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『「人は恐ろしいものには耐え切れない。だから死の恐怖を受け入れるために、《死》に新しい衣をまとわせようとする。たとえ観念の上だけであっても。」
「それが《崇高さ》だと?前世紀の芸術家たちは、死の恐怖を回避するために、それを崇高だと思い込もうとした、と?」』
めちゃくちゃ面白い。ものすごくフェア。飛鳥部勝則の作品、手に入りにくいから大変だけど、他も読みたいなぁ〜。 -
はぁ〜ん。
貴方ってこういう作品を書く人なのね。
『殉教カテリナ車輪』では猫を被ってたってこと?まあその片鱗はあったけどね…
この人の少女描写はなんていうかグロテスク。
黒い一面を極端にデフォルメされた少女には何故か神秘性すら感じてしまう。
ミステリ部分もよく練られており一筋縄ではいかない。
途中披露される穴だらけの物理トリックを経て、物語は解決へと向かうのですが、ここで読者はとある伏線に唖然とすることになる。そもそもこれを伏線などと言っていいのだろうか…
きっと味わったことのない種類のカタルシスを得られるよ!
終盤にある美奈が心の内をぶち撒きながら叫び狂うシーンの官能的なことと言ったら…
この作品をすごく気に入ってしまった自分が嫌になるよ…
頼むから復刊してくれ!
飛鳥部作品すべて。 -
登場人物は美少女高校生、生首ばかり描く女流画家、首無し作品ばかりの彫刻家など、皆まともな感覚じゃありません。「誰が探偵役なのか」も解らない不安定さもあり、最後はどんな着地をするのか検討もつきませんでした。
意外な真相は評価に値しますが、それ以上に伏線の回収がお見事。あからさまな伏線が多いのにも拘らず全く気づきませんでした。
キャラクターがぶっとんでいる割にはインパクトを感じないのと、首切りの動機に多少不満が残りましたが、トータルではよくまとまっていると思います。 -
途中まではそれなりに面白く読めてはいたが、終盤になって伏線を改めてなぞり直すのは頂けなかった。
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エアミス研の某氏より。
砂漠の薔薇、ごちそうさまでした。何だかよくわからない食材で出来た、大振りな料理を食べたような感覚。一回読んだだけでは、物語の背骨がどこを通っているのかもよく分からない。ただ、何だかレオ沈に構造は似てたな、と思う。
ちなみに、個人的な主題歌はali projectの「月蝕グランギニョル」 -
これって後から読み返すと伏線が……あまりにあからさまなんですが(苦笑)。逆にあからさますぎて気づけないパターンかも(←全然気づけなかった人)。特にある部分なんて、あまりにそのままで「嘘だろっ!?」と叫びそうになりましたよ。
個人的にはフェイクの真相が面白かったな。まさかこれではなかろう、とさすがに思ったけれど、これはこれで面白かったと思う。動機も独創的だしなあ。真の真相よりも相当にインパクトはあったんじゃ。