落日悲歌・汗血公路 ―アルスラーン戦記(3)(4) (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334075163

作品紹介・あらすじ

ルシタニアの侵攻により、王都を奪われた強国パルス。銀仮面・ヒルメスの強固な包囲を突破し、パルス王太子・アルスラーンは、戦士・ダリューンや策士・ナルサスとともにパルス東方国境の城塞・ペシャワールに入城する。だが、その直後、隣国シンドゥラの王子・ラジェンドラ襲来の報が!ナルサスの計略により、見事ラジェンドラを捕らえたアルスラーンは、彼と攻守同盟を結び、シンドゥラのもう一人の王子・ガーデーヴィを討つため、シンドゥラ国に進攻するが…!超絶ヒロイック・ファンタジー小説、驚天動地の第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずの面白さ

    隣国のラジェンドラ王子と不可侵の約束をとりつけ後方の憂いをなくしたアルスラーンが新たな臣と兵を得て大陸公路を首都奪還に向けて行軍を開始する3,4巻

    シリーズでも人気のラジェンドラ王子
    全く懲りないご都合主義はむしろ気持ちいいし、王族としては十分に親しみやすいんだろうなぁ
    読者だけでなく自国民にも人気あるのもうなずけるw

    あとは巻末の解説も面白かったですね〜
    当時は自分も中世ペルシアのことを調べまくったのを思い出しましました
    といってもまだそのころは今ほどインターネットが一般的でなく紙媒体での調査でしたので大変でした

    そしてエッチな画像が見たくてバイトがんばってパソコン買ったなあwww通信環境も今ほどじゃなくて
    画像一枚ダウンロードするのにすごい時間かかってw
    まさか動画とか普通に見られる時代がアルスラーンの完結より早くくるとは思わなんだ
    ってどこで感慨にふけってるのさ!

  • ダリューン好きにはたまらない角川文庫版では第三巻にあたる「落日悲歌」収録。ダリューンの殿下馬鹿ここにきわまれり。(※ほめてます)

  • 最後の方急展開すぎてびびった。アンドラゴスやばすぎ・・・
    このままあっさりはいかへんのやろうけど、どうなるんやろ。ザッハーグがほんま悪魔みたいなんでファンタジーすぎるのは避けたい・・・しかしギーブにナルサスにかっこよすぎやろ・・・クバート気になる。どっかで王とかになりそう

  • [墨田区図書館]

    なんと懐かしい!
    図書館で銀英伝の特集コーナーを見つけ、久しぶりに懐かしいと思い読もうと思ったが、、、、"黎明伝"などよくわからない副題?副シリーズ?にどの順に読めばいいのかがよく分からず調べてから読み直そうと断念。

    でもそのきっかけで、昔懐かし小中時代に読み漁った田中芳樹シリーズのうち、まずはアルスラーン戦記から読み直そうと読み始めてみた。

    このシリーズは昔読んだ「角川文庫」シリーズと異なる、光文社発刊による「カッパ・ノベルス」シリーズで、既刊の10巻を2巻づつまとめたもの。とりあえず昔のワクワク感を味わいたくて何も考えずに第一部の終わる8巻あたりまで読み進んだが、11巻から2巻編成でなくなるらしい。

  • 4巻はそこそこおもしろかった。ギーヴの離脱とクバードの旅が物語に絡まって群像劇めいた構成となり、話の厚みが増した。
    反転攻勢に出るというストーリー上のタイミングも、2〜3巻での停滞感から抜け出すという意味で爽快感があった。3巻とかひたすら寄り道じゃねえか、シンドゥラの内紛に介入するとか。
    英傑が無垢な主人公の下に集まってきたり遊撃的な役割を担うものが出てきたりといった大きな流れは北方水滸伝のようで楽しい。反面、人物が増えると誰が誰だかわからなくなるんだよね。新規参入の味方の人達とかすでによくわからなくなっている。鷹の双剣の人と鎖使いはわかるけど、そこまでが限界という感じ。
    この後も楽しみである。

  • 登場人物、も増えてきて、ますます掛け合い、アンサンブルの面白さが増してきた。

    ただ、例えば『銀河英雄伝説』と比べると、主人公側(アルスラーン陣営)以外に魅力的なキャラが少ない。ラジェンドラとかは面白いし、ボダンの悪役ぶりは良いんだけど、いかんせんアルスラーン陣営に比べると弱そう。戦っても勝ちそうな感じがない。そこが残念。

    でも、面白いのもまた、間違いないけどね。

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    シンドゥラ遠征と王都侵攻の2つをまとめた巻になる。
    ペシャワール城塞までの逃亡の中でアルスラーン王子も失敗から学び、少しずつ成長していることが伺えるないようとなっていた。しかし、バフマンの言葉に動揺する様子も読み取れ、これらがどのような影響を持つのかが気になるところだ。
    また、銀仮面卿の秘密が早々に判明したことに驚いた。アンドラゴラスとサームの会話はアニメでもあったと思うがこの巻で書かれていた内容は触れていなかったような気がする。
    アンドラゴラスの脱獄方法は網走刑務所を脱獄した時の有名なエピソードと同じだが、それ以前にも同じような事例は存在するのだろうか。
    それにしてもアンドラゴラスは強すぎだろう。

  • ルシタニアに奪われた王都奪還のため、智力武力で敵を圧倒しつつ、アルスラーンの魅力で素晴らしい仲間を増やしてゆく。隣国シンドゥラの跡目争いに一応の終止符をうち、遂に王都へ。次巻では遂にヒルメスとぶつかるのであろうか。新しい仲間も増えそうで、楽しみ。
    ちょっと時間を開けると、名前やら地名やらをすべて忘れてしまい、入り込むのに少し時間がかかるのだが、読み出すとやはり面白く、時間を忘れて読んでしまう。どの仲間も魅力的なので、是非とも生き残ってほしい。アルフリードはエラムとお似合いなような。

  • 4の話はだいぶアニメにはない話。王剣ルクナバードがなぜ出てきたのか、ゾット属の兄とヒルメスの関係とか分かってくる。

  • 図書館で借りた。面白え

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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