犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム (学芸書・ノンフィクション)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334100612

感想・レビュー・書評

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  •  前に読んだ「看取り犬・文福の奇跡」は、飼い猫や飼い犬と一緒に入居できる施設、そして保健所や東日本大震災の被災地から保護した犬や猫と一緒に生活できる施設で、筆者はこの施設の施設長である若山三千彦さんでした。「看取り犬・文福の奇跡」から3年…本作はこの施設のことを、沢山の写真とともに「盲導犬クイールの一生」を執筆された石黒謙吾さんが紹介しています。

     同じエピソードもあったけれど、写真だとまた伝わってくるものが違いますね!なんとも、入居者さんと犬や猫の表情がいいです!保健所から保護され看取り活動を行っている保護犬の文福は元気でしたが、一緒に保護された保護犬大喜は横になっていることが多く、食事量も減って自身で歩くことも難しくカートを使う練習をしていました。いずれ、入居者さんと職員で看取ることになるんでしょうね…。そんな大喜の様子を心配そうに見ている文福の姿がまた切ない…。

     看取り犬がいて、看取りを行う猫もいたんですって…保健所から保護されたトラは、入居者さんが調子が悪くなるとそっと寄り添う、トラに看取ってほしいと言っていた2人の入居者さんを看取り、そしてトラは入居者さんと職員の手によって看取られています。

     『老いた人間がいる。その横に老いた犬と猫がいる。そしてともに、手を取りあって老いていく。人と犬と猫。みんながみんなを思いやり、いたわる、あたたかな気持ちで最期を迎える。そんなユートピアがここにある。』

  • クイール「ご挨拶」「What's news」
    https://www.bunshun.co.jp/quill/info.htm

    イシブログケンゴ
    https://www.blueorange.co.jp/blog/

    犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム 石黒謙吾 | ノンフィクション、学芸 | 光文社
    https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334100612

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      <訪問>「犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム」を書いた 石黒謙吾(いしぐろ・けんご)さん:北海道新聞デジタル
      https://www....
      <訪問>「犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム」を書いた 石黒謙吾(いしぐろ・けんご)さん:北海道新聞デジタル
      https://www.hokkaido-np.co.jp/article/948522/
      2023/12/04
  • 日本に三軒しかない犬猫と一緒に入居できる老人ホーム
    お世話が必要な人と犬猫たちも看取ってくれる施設なのです。
    老人、老犬、老猫、互いに癒されて安心して眠れるところ
    今これからもっともっと必要な施設ではないでしょうか
    ここで暮らす方々と犬猫たちの写真から幸せを感じられました。
    施設長さんの想い、ホーム建設のきっかけの人と犬の引き裂かれた死の話に涙がでました。
    こんな思いや悔しい死が沢山ある、あったと思います。
    どうかたくさんの人に知ってほしい、
    誰かを助けることは自分を助けることにもなると思うのです。

  • 369.26/イ

  •  今日11月22日は、ワンワン、ニャンニャンの日(^-^) 石黒謙吾「犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム」、2023.9発行。2012年に開設、横須賀市、特別養護老人ホーム、さくらの里 山科。定員は人が40人、犬が10匹、猫が10匹。人も犬も猫も、職員もボランティアも、みんな幸せなホームです(^-^)

  • 犬や猫と一緒に暮らせる老人ホームでのエピソードや写真集。私も高齢になったらここで暮らしたいなあと思った。

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著者プロフィール

いしぐろ・けんご
◉著述家。1961年金沢市生まれ。叔父がシベリア抑留体験者。
映画化された『盲導犬クイールの一生』(文藝春秋)をはじめ、
『2択思考』(マガジンハウス)、
『分類脳で地アタマが良くなる』(KADOKAWA)、
『7つの動詞で自分を動かす』(実業之日本社)、
短編集 『犬がいたから』(集英社)など著書多数。
編集者としても『日本は、』(G・D グリーンバーグ/彩流社)、
『ナガオカケンメイの考え』(ナガオカケンメイ/新潮社)、
『読む餃子』(パラダイス山元/新潮社)など、
手がけた書籍は200冊以上。

「2016年 『シベリア抑留 絵画が記録した命と尊厳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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