- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334100957
作品紹介・あらすじ
本を売ることがこんなにも劇的でスリリングだなんて、知らなかった! 米澤穂信手から手へ。小出さんに売ってもらった本は、いまも最高に幸せな旅を続けてると思う。桜木紫乃日本最大級の書店、紀伊國屋書店新宿本店。25年間文芸書売り場に立ち続けた名物書店員の、ベストセラー回顧録。書いた人と売った人、そして読んだあなたの物語。
感想・レビュー・書評
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表紙に目を奪われる。
ズラリと並んだ出版社の異なる文庫本に挟まれている本屋さんはジオラマ。それが素敵である。
じっくりと背表紙を眺めて、眺めて、充分に満足してからゆっくりとページを捲る。
紀伊國屋の元書店員である小出和代さんの本の紹介…というよりも書店で売った本や売れた本に纏わるエピソード集といった感じである。
懐かしい本が沢山出てくる嬉しさとか、やっぱりこの著者さんの本は売れるでしょうというものまである。
○売れる人はタイミングがいいと言う石井光太さん
○頭から尻尾まで!芥川賞と直木賞の桜木紫乃さん
○書店員生活最後の推し本の凪良ゆうさん
これは絶対に読もうと思っているのは
○狂気?凶器?レンガ本の京極夏彦さんの『姑獲鳥の夏』から続いているシリーズ本
紹介しきれないほどたくさんありすぎて、エピソードも面白くて、とても読みやすくて…
もう一度再読したいって思うほど。
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25年間紀伊國屋書店で勤めていた元書店員さん
そんな彼女がみなさんもご存知の有名なあの本のあらすじをはじめ、売ったときの裏話などを交えて紹介
例えば、『博士の愛した数式』は第一回本屋大賞受賞作
本屋大賞は全国の書店員が投票によって「今、一番売りたい本」を選ぶ賞ですよね
それは、知ってました
けど、本屋大賞設立の経緯は知らなかったです…
最初は、所属会社を超えた飲み仲間たちが、酒席でクダを巻いている間に出た話題のひとつだったらしいです
「なぜあの本が直木賞を取らないんだ」
「いっそオレたちで賞を贈ろう」
と盛り上がった挙げ句、本当に行動を始めてしまったみたいです
私の好きな村上春樹の『1Q84』の作品内容は発売されるまで一切明かされなかったらしい
あえて情報を出さずに期待感だけ高めるという作戦がとられ、村上ファンも書店員もやきもきしながら発売を待つはめになった
まんまと新潮社の策にはまってしまったみたい
などなど全33作品が紹介されている本作
もしかすると、あなたのお気に入り、思い入れのある本が登場するかも^_^
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mihiroさーん
もう諦めました…(T_T)
春樹でなしに坊主の1Qでもいいんですよ…w
で、★は2です…
まぁ、2でしたw
mihiroさーん
もう諦めました…(T_T)
春樹でなしに坊主の1Qでもいいんですよ…w
で、★は2です…
まぁ、2でしたw
2024/03/04 -
1Q84O1さん、私もこの本
表紙に惹かれて、
図書館で見かけてハラハラとめくって
他の本を借りてきちゃいました(^-^;1Q84O1さん、私もこの本
表紙に惹かれて、
図書館で見かけてハラハラとめくって
他の本を借りてきちゃいました(^-^;2024/03/05 -
かなさん
そうですよね!
この本表紙が素敵ですよね〜
私もブクログ内で見かけて気になり図書館で探してみました^_^
一応、私は借りてみました...かなさん
そうですよね!
この本表紙が素敵ですよね〜
私もブクログ内で見かけて気になり図書館で探してみました^_^
一応、私は借りてみましたw2024/03/05
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表紙に一目惚れ♡ そして最高!!
書店員はもちろん、本好きにはたまらないエッセイ。
ヒット作や作家の裏話に加え
本のあらすじや関連本も紹介してくれて
今まで知らなかった本への興味が湧いた。
紀伊国屋書店新宿本店で25年勤めるだけあって
読みやすくユーモラスな表現に惹きつけられた。
きっとこの方あってのヒット作の数々
だったんだろうなと思わずにはいられない。
今よりももっと話題の本が爆発的に売れた時代に
最前線で売り場に立っていた方の話は刺激的。
『羨ましい』この言葉に尽きる!
2023年最後の読書に相応しい本に出会えてよかった◎ -
紀伊國屋書店新宿本店で働いていた著者の思い出話が満載な1冊。「大型書店に行けば大概の本、手に入って便利〜」なんて甘えている利用客だったので、書店員さんの涙ぐましい努力や苦労話にハッとしました。テレビやSNSで話題になった本は都度チェックしていたり、イベントフェアを逆に仕掛けたり、先を見越して発注した本が軒並み売れていく様子など、本屋さんの裏側を覗き見れます。
読了本が出てくると、小出さんの話と照らし合わせてさらに新しい一面に浸れます(*´ω`*)
『平台の前を行き来する人々の様子を窺って、確信した。これは明らかに帯だ。「お嬢様の目は節穴でございますか」の一文に、通りすがりの一見さんが捕まっている。』-慇懃無礼な帯が人を呼んだ話・謎解きはディナーのあとで-
『大ボリュームながら飽きないどころか、早く次を、彼や彼女の次の演奏を聴かせてくれと、ページをめくる手が止まらなくなる。亜夜のピアノは絶対オーケストラと一緒に聴いてみたいし、塵のピアノは叶うなら、空の見える場所で聴いてみたい。』-棚の前にはドラゴンがいる・蜜蜂と遠雷-
2024.3 -
日本最大級の書店、紀伊国屋書店新宿本店。で25年間文学書売場に立ち続けた名物書店員 小出和代さんのベストセラー回顧録
本屋さんの思い出話、裏話、面白エピソード満載で、本好きの自分には、たまらない1冊でした。
目次を眺めると、33作品にまつわるエピソードが紹介されておりました。
初出は、「小説宝石」の2020年4月号~2023年7月号に連載されたものを単行本化したものだそうです。
一つ一つのエピソードごとに、作品データ等も掲載されていて、知らなかった作家さんにも興味を持てる様に紹介してあり、新たな扉が開いた気がしました。
あの作家さんのこんなエピソード、この作家さんのあんなエピソード等など本屋さんならではの視点が面白く、ページをめくるのが止まらない程でした。
本好きの方にお勧めです。 -
出不精の私が唯一嬉々として出掛ける場所が書店なのですが、全力でこの本推してます!というのがわかる熱い棚の本は思わず手に取ってしまいます。
大きな書店はどーんと積めるのが醍醐味ですよね。 -
元大規模店舗の書店員さんの本・書店に纏わるエッセイ。
書店の規模はいろいろあれど、やはり書店員さんのエッセイは面白いというか羨ましい。
好きな本に関わる世界でいろいろな体験や出会いがあるのは必然である。ベストセラーになるにも、いろいろな偶然が重なることもあり、そこに関わったり、近くで見ることはできるなんて贅沢でもある。
とはいえ、大変なこともたくさんあるだろうけれど、この本には夢がいっぱい詰まってる。 -
書店員として働く日々の中で、印象に残っている本とその販売エピソードが盛りだくさん。
「ハリーポッターと賢者の石」や「1Q84」など、当時の世間の盛り上がりを子どもながらに見て知っていたから、書店側の奮闘記はとても面白かった。
今も本屋大賞の候補作発表直前の時期、書店員の皆様はお祭りの計画を粛々とされているんだろうなあ…と、一読者として応援したい気持ちでいっぱいです。
大いに盛り上げていただきたい!! -
25年間大型の本屋さんで書店員さんをしていた作者さんのエッセイをまとめた本です。
1つのエピソードごとに1つ本が紹介されていて、次に読みたい本のストックがたくさん貯まってしまいました(嬉しい)。
これは…!という本を売るためにフェアで工夫をしてみたり、サイン会(あの大統領も!)での思い出や思いがけなく売れた本など、書店員さんならではのエピソードが沢山で書店員に憧れる私得な本でした。
私がいつも呑気に立ち寄る本屋さんに勤めている書店員さんは沢山努力して下さって、そして大変な思いをしてお店をつくっているんだなぁとありがたい気持ちと尊敬の気持ちが更に強くなりました。