伝七捕物帳 新装版 (光文社文庫 し 8-2 光文社時代小説文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (497ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334734510

作品紹介・あらすじ

「やいっ。化けの皮を、てめえで脱いで恐れいってしまえ」朱ぶさの十手と分銅ぐさりを武器にして、悪人どもを懲らしめる、黒門町伝七親分。女房のお俊と下っ引の獅子っ鼻の竹、がってん勘太とともに、大江戸八百八町から京都まで、痛快無比の大活躍をする十編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 伝七は初めて読んだ。面白いけどシリーズが少ないのが残念。銭金平次に似てる

  • 「陣出達朗」の連作時代小説『時代推理小説傑作選 伝七捕物帳 新装版』を読みました。

    ここのところ時代小説が続いています。

    -----story-------------
    「やいっ。化けの皮を、てめえで脱いで恐れいってしまえ」
    朱ぶさの十手と分銅ぐさりを武器にして、悪人どもを懲らしめる、「黒門町伝七親分」。
    女房の「お俊」と下っ引の「獅子っ鼻の竹」、「がってん勘太」とともに、大江戸八百八町から京都まで、勧善懲悪、痛快無比の大活躍をする十編を収録。
    -----------------------

    1949年(昭和24年)に創設された「捕物作家クラブ」参加作家による合同企画として創作された「黒門町の伝七」を主人公とした時代小説のシリーズは、「横溝正史」や「陣出達朗」、「城昌幸」、「野村胡堂」、「佐々木杜太郎」他、多くの作家により執筆され、『京都新聞』に1951年(昭和26年)3月11日から1960年(昭和35年)10月16日の9年7か月の長期間にわたり、毎週1回連載、、、

    その後、「陣出達朗」が単独で新作『伝七捕物帳』シリーズを執筆しており、本作品には、その中から以下の10篇が収録されています。

     ■女狐が来る
     ■黒猫の謎
     ■夜叉牡丹
     ■帯解け盗賊
     ■変身
     ■美女観音
     ■色道用心棒
     ■女郎蜘蛛
     ■幽霊飛脚
     ■おれが殺された
     ■解説 細谷正充


    漆黒の闇に包まれた深夜の日本橋の通りに、黒塗りの駕籠が置かれ、中から「こんこん」と狐のなく声が…… 呉服店の番頭が引き戸をあけると、豊川稲荷の使いという美女が現れ、金五百両の奉納を要求された!! 

    面妖怪異な事件を追うのは、名うての御用聞き「黒門町の伝七親分」… 「遠山景元奉行」のもとで、江戸の町を騒がす悪党どもを懲らしめる痛快無比の大活躍!


    本シリーズは初めて読みましたが、リアリティよりも、エンターテインメント性を重視した内容で愉しく読めましたね… 「黒門町の伝七親分」の活躍が心地良い感じです、、、

    そんな中で印象に残ったのは、

    美人に化けた豊川稲荷のお使い狐が現れ、駕籠ごと天空に消えるという衝撃的なプロローグが印象的な『女狐が来る』、

    江戸で起きた殺人を発端に、事件解決の鍵は京都にあると睨んだ「伝七」が「獅子っ鼻の竹」を連れて京都に赴き大活躍… 収録作品中最もボリュームがあり(約150ページ)読み応えのある『夜叉牡丹』、

    市松模様の帯を狙う盗賊の目的と、その謎が解けたときの哀しさが印象的な『帯解け盗賊』、

    若き日の「伝七」が、錠前開けの特技を持っていたことから盗人と疑われ、その濡れ衣を晴らすために奔走… 「黒門町の伝七」誕生の経緯が綴られ、恋女房「お俊」との馴れ初めが明らかになる『美女観音』、

    の5篇かな… 気軽に愉しめる捕物帳シリーズだったので、機会があれば他の作品も読みたいですね。

  • 『伝七捕物帳2』(原案)
    NHK BSプレミアム/毎週金曜放送
    2017年8月4日から

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