江戸川乱歩全集 第11巻 緑衣の鬼 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (717ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736873

感想・レビュー・書評

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  • 乱歩ってやっぱ闇落ちしてた隠れ悪女オチ好きだったんだろうなあって思うよ

  • ジブリ美術館に行くために幽霊塔を読んでおきたくて。ミステリーとジブリってあまりなじみがなさそうに見えて、意外と親和性が良いことがわかった。

  • 再読
    小学生の時に少年探偵で読んで忘れて、この本を買った時に読んだはずだが忘れている。
    しかし幽霊塔は覚えていたので楽しく読めた。
    まあ最も子供の時のポプラ社の少年探偵は全て明智が出てくるが、その印象が強い。まあ、良いとしておこう。
    他にもまだ乱歩はいっぱいあるな。
    ちょっとこれから再読しようかな。
    少年探偵の方はどうも既に廃刊になているようだ。
    少し寂しいね。27巻の黄金仮面から47巻までは全てそうらしいね。
    どうも、江戸川乱歩が子供向けにしたのではなくてゴーストライターがリライトしたものだったかららしい。

  • 『緑衣の鬼』
    影に襲われる女性を救った探偵小説家・大江白虹と新聞記者・折口幸吉。笹本芳枝の夫・静雄の命を狙う緑衣の男。芳枝に呼び出された折口が発見した静雄の遺体。直後に何者かに殴られ気を失った折口。消えた遺体。誘拐された芳枝。劉ホテルに泊まる謎の男。ボーイが発見したトランクに詰められた芳枝。芳枝の伯父・夏目菊太郎の元を訪れた折口。菊太郎の息子・太郎。緑にとりつかれた太郎を緑衣の鬼と判断する警察。夏目菊次郎の元に身を寄せる芳枝。芳枝の周囲にちらつく緑衣の鬼。太郎の説得に向かう菊次郎。殺害された菊次郎。海辺で見つかった顔を潰された遺体。銀行の貸金庫でも遺体の入ったトランクが。菊次郎の秘書山崎と菊太郎の元に身を寄せる芳枝。菊太郎が呼び寄せた探偵・乗杉。緑衣の鬼に変装した乗杉。再び誘拐された芳枝。地下道での対決。乗杉に不信感を持つ菊太郎。芳枝に恋する大江白虹の推理。乗杉の推理。

    『幽霊塔』
    江戸時代、渡海屋と言う富豪が作り地下で死んだ屋敷。渡海屋の財宝伝説。その屋敷を買い取った長田鉄の殺害事件。犯人の腕の肉を食いちぎたた鉄。鉄の養女・和田ぎん子にかかった容疑。獄中で死んだぎん子。その屋敷を新たに買い取った児玉丈太郎。児玉の甥・北川光雄が屋敷で出会った野末秋子。秋子がお参りする和田鉄の墓。偽の電報で呼び出された児玉と養女で光雄の許嫁・三浦栄子。秋子に嫉妬し正体を暴こうとし家を飛び出た栄子。親しくなった児玉と秋子。秋子を栄子の変わりに養女にし同伴者・肥田夏子と屋敷に引き取る児玉。秋子を強請っている黒川弁護士。あるパーティに現れた栄子。長田鉄の養子・長造を伴っての登場。秋子の正体を暴こうとしたが失敗。夜中に盗まれた秋子の手帳。岩淵甚三という人物に送られた手帳。犯人は肥田と思われたが。何者かに毒を塗った短剣で刺された光雄。池のなかから発見された首を切られた栄子らしき遺体。森村刑事の捜査。秋子にかかる容疑。夜中に秋子を脅す肥田夏子と謎の男。男をつけて汽車にのる光雄。事故で転覆した汽車から男を救いだし家に送り届けた光雄。男の正体は岩淵甚三。岩淵の家にやって来た医学博士・股野との密談。傀儡の少年と閉じ込めれた光雄の脱出。帰宅して知らされた丈太郎に盛られた毒。濃くなる秋子に対する疑惑。芦屋暁斉を訪ねて秋子の秘密を知る光雄。秋子の無実の証拠を握る黒川弁護士からの要求で秋子を諦めることに決める光雄。時計塔で発見した秋子。時計塔の冒険の後に発見した財宝。隠し扉から屋敷に戻ると部屋の中に3つの遺体。長田長造、夏子の猿、栄子。栄子は運よく助かり事件の顛末を語る。

  • 緑衣の鬼
    これは、原作があるからかもしれませんが、スーーッと読めたし、犯人もわかりました。
    あと、誰と誰が共犯かもわかったので、わたしとしては、めずらしいケースだな。

    で、おもしろかったかというと……び、微妙だ。

    幽霊塔
    雰囲気は、「緑衣の鬼」よりこっちの方がいいですねぇ。

    以下、ネタばれありです。
    http://asobo.littlestar.jp/rin/2006/01/10/%E6%95%B4%E5%BD%A2%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%80%81%E7%8F%BE%E3%82%8B%E3%80%81%E7%8F%BE%E3%82%8B/

  • 緑衣の鬼と幽霊塔が収録されている。どちらも原作があり江戸川乱歩がリメイクしたものだからストーリーがしっかりしている。それに江戸川乱歩の世界観が加わって面白い

  • 見返し
    収録作品
    緑衣の鬼
    幽霊塔

  • 相変わらず予想がつかない展開で面白かった。

  • 「緑衣の鬼」「幽霊塔」を収録。

    緑衣の鬼、面白いです!
    乱歩の長編のうちでは有数の、筋のしっかりした物語でした。

    これまでの作品の中には明らかに連載中に迷いの見えるものや、
    筋に行き詰ったであろう作品が多く、まあそこも可愛いと言えない
    こともないといった上から目線で読んでいたのですが、、、
    …面白いじゃないか。
    …やればできるじゃないか(やはり上から目線)。

    解説を読めば「赤毛のレドメイン家」なる乱歩が大変に感心した
    作品の翻案であることが分かるのですが、そういった決まった
    プロットがあってこそ乱歩の商業作家としての技が生きたのかも。
    乱歩にしては怪奇も猟奇も薄めですが、「パズルのほとんどが
    完成しているのに最後のピースがはまらないもどかしさ」が
    非常に良かったです。

    蛇足ですが、「緑衣の鬼」の主人公は大江白虹。
    「吸血鬼」に出てくるのは園田黒虹。
    あと「恐怖王」には大江蘭堂なんてのも。
    「陰獣」には大江春泥。
    勘弁してください。

  • 2009/
    2009/

    緑衣の鬼. 幽霊塔. 私と乱歩 伊藤秀雄著.

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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