イヴの夜 (光文社文庫 お 42-1)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334744991

感想・レビュー・書評

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  • おそらく初読みであろう作家さん。
    余り期待せずに読んだのだけれど、意外に面白く一気読み。

    恋人を殺され、マスコミに犯人扱いをされる主人公。
    地元を離れ各地を転々とし、デリヘル嬢として働く女性。
    このどちらともコミュニケーション力は低め。
    ある事をきっかけに二人は出会うのですが、この二人が何とももどかしい。
    派手な展開はないものの、何だか引き込まれた作品でした。

  • 愛想がなく、他人とのコミュニケーションが下手で、容姿も冴えない。世渡り下手な男と女が、クリスマスイヴの夜に偶然出逢った時、何かが変わった。
    と言っても、王道の恋愛小説のように劇的ではなく、裏道を歩くような、一切憧れることのかけらもない。
    だからこそ、二人の出逢いが運命的だ。少なくとも不幸ではない。人生の底はもう十分に味わった。後は、一歩外に出た二人に幸多いことを祈る。

  • 恋人を殺され,その事件の容疑者扱いされていた男と,口下手で対人恐怖症のデリヘル嬢がちょっとした誤解から殺し合い寸前になって,数年後に再会して・・・。
    サスペンス的な要素もあるが,わりと正統派な(!?)異色のラヴストーリィ。

  • 小川勝己の作品ということで、ちょっと身構えた。
    葬列やまどろむベイビーキッスもあったしね・・


    つき合った彼女を殺され、ストーカー疑惑をかけられる男。
    口べたで対人恐怖症、被害妄想をつのらせてナイフを持ち歩くコールガール。

    死んだ彼女との約束を果たそうと男はコールガールをホテルに呼び、
    相手に見立ててプレゼントを渡そうとするが、勘違いからコールガールにナイフで刺される。

    その後、偶然再会する二人。
    傷つけあったゆえ、お互いにはなにか、他人とは思えないものを感じる。
    不器用な恋の行く末は?


    あら、なんだかドラマみたい。ちょっときゅんとする。

  • いまいち、何が言いたいのかわからない。
    まぁ小川勝己らしい作品といえます。

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