そばかすの少年 (光文社古典新訳文庫 Aホ 4-1)

  • 光文社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751814

感想・レビュー・書評

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  • 材木会社の支配人・マクリーンさんが出会ったばかりの孤児「そばかす」に、敬愛する亡き父親の名前をあげる場面が一番好きだな。

    ボーイ・ミーツ・ガールや貴種流離譚的な展開、血縁信仰っぽい考えがかなり旧弊に感じて、読むスピードが落ちた。

    最終章はマクリーンさんとの会話で終わるから最後まで読んだ甲斐があった。
    マクリーンさん、大人気キャラだと思うんだけど、スピンオフ作品ないの?

  • 100年以上前に書かれた古典文学であり、大筋はハッピーエンドをはじめから予感させるような王道な児童文学的なストーリーです。個人的に好きです。リンバロストの森の自然描写が素晴らしいのと、誠実な人間性が人を引きつけること、家族愛、恋愛の表現の素晴らしさに読んていて心洗われました。
    自分の出生を知ったそばかすがやや尊大な態度になった気がしたが気のせいか。何れにしてもこの時代の価値観、由緒ある血筋や財閥への強い憧れを示す考えに基づく展開に思えた。

  • 貧しく痩せこけ、右腕が不自由で顔にはそばかすの少年が主人公。訳ありで孤児院で育った少年が材木商のところへ仕事を求めてくる場面から始まります。

    アメリカの湿地帯で片田舎が舞台。
    正直者で純朴な少年と大自然に囲まれた風景がほっこりさせてくれます。

    事件がその後あったり、出生の秘密があったりと先が気になる展開で読みやすかった。

    名作系の出生の秘密とか言うとアレですが、韓国ドラマ系が好きな方にウケるかな。

  • そばかすが生まれながらに持った勇気と誠実さで周りから愛されていくのは読んでいて気持ち良かったし、エンジェルと結ばれるのも良かった。
    けれど、そばかすが結局貴族の生まれであったり両親のいきさつはできすぎかなと。そばかすは自分の生まれを恥じていて、貴族の生まれだったやった!と終わるのは、結局身分がすべてなのかと疑問に思えてしまった。

  • 2016-3-28

  • 男版のシンデレラ。
    森の描写が生き生きして綺麗。

  • なんというか…人間賛歌?というか、人間の本質は善である!
    みたいな印象を受けた。

    後半あたりから、マ、ジ、かー!!!!


    みたいな展開で、ひねくれてしまった身としては、ふうむ…

    という感じだったけど、

    前半のサラとのやり取りで心から涙垂れました。
    出てくる人々が魅力的なのは間違いない。

    そばかすの気高き魂に敬意の念がわきます!

  • 久しぶりの米文学。純粋な主人公と自然の描写に引き込まれた。涙が自然に流れ出た作品。

  • 典型的ハッピーエンド。
    疲れてるときには正直な主人公が救われる過程がここちよい

  • 生まれてすぐ、右腕を切り落とされ、孤児院に捨てられ、自分の名前すら知らない少年そばかす。

    やる気を買われ、恐ろしいリンバロストの森の番人として彼は人々の信頼や愛を勝ち取っていく。

    自然の美しさ、野鳥たちとの触れ合い、恐ろしいガラガラヘビや泥棒。
    愛に餓えた少年の成長が豊かに描かれます。
    アイルランド人らしさ、が随所に表現されるけど日本人の私からするとよく分からない。こんなに立派で気高く、勇気とユーモアに満ちあふれた気質がアイルランド人らしさなら、アイルランドに移住したいけど。

    そばかすも凄いが、何よりエンジェルの天使っぷりがすごい。完璧すぎるやろ…。
    ジブリあたりで映画化してほしいです。

    • まろんさん
      はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。

      前々から、タイムラインの興味グラフのところを覗くと
      「そうそう!...
      はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。

      前々から、タイムラインの興味グラフのところを覗くと
      「そうそう!そうなのよ!」と言わずにいられないhetarebooksさんのレビューに何度も遭遇して
      こそこそと花丸を押させていただいたまま
      ご挨拶もしないで来てしまいました。
      今日からは隠れファンではなく、公式の(?!)ファンとして、よろしくお願いいたします!

      それにしても、カテゴリの分け方が
      「吊り橋効果」とか、素敵すぎです♪
      『海の底』のカテゴリが「素敵男子」というところに、激しく共感を覚えました!
      2012/06/12
    • まろんさん
      あ、興奮のあまり、このレビューへのコメントを忘れて
      早くも粗忽さを露呈してしまいました。。。

      この『そばかすの少年』、小さい頃にこども向け...
      あ、興奮のあまり、このレビューへのコメントを忘れて
      早くも粗忽さを露呈してしまいました。。。

      この『そばかすの少年』、小さい頃にこども向けの訳で読んだのですが
      そばかすのかっこよさに、周りの男子がものすごく色褪せて見えて
      しばらく学校で好きな男の子を見いだせない症候群に罹ってしまいました(笑)

      hetarebooksさんのレビューを読んで、もう一度ちゃんと読み直したくなりました。
      2012/06/12
    • hetarebooksさん
      まろんさん
      いつも花丸ありがとうございます☆
      私のレビューは感覚的すぎるというか、かなり個人の主観で書いてしまっているものが多いのですが...
      まろんさん
      いつも花丸ありがとうございます☆
      私のレビューは感覚的すぎるというか、かなり個人の主観で書いてしまっているものが多いのですが共感していただけて嬉しいです!!(^^ゞ
      こちらこそ末長くよろしくお願いします☆
      有川浩さんの描く男子は本当…素敵男子すぎますよね!

      「そばかすの少年」を子供の頃に読んでしまったらもうそれは同級生なんてお子ちゃまにしか見えないですよね。
      大人になってから読んでもかっこいいそばかすですもん。。。
      2012/06/13
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