東京すみっこごはん レシピノートは永遠に (光文社文庫 な 41-5)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334779160

感想・レビュー・書評

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  • 楓の新たな旅立ちの時と思ってたら、思いがけずたくさんの人がすみっこごはんから旅立って、しかもおじいちゃんまで・・・!この場所がなければ出会わなかった人達、こんなにもかけがえの無い存在になっていたのに。最終盤は読んでいて涙が止まりませんでした。天涯孤独の身になった楓だけど、純也や金子さん、離れてしまったけど田崎さんや丸山さん、奈央ちゃんや柿本さんが支えていってくる。とっても面白くて美味しそうなシリーズでした、ありがとうございました。

  • 最終巻。
    あまりにも楓に辛いことが多くてちょっと読むのがしんどかった。
    生きていれば出会いがあるのと同じくらい別れがあるのは重々承知だけど、ちょっとあまりにも続きすぎて可哀想になってしまった。
    それでも最終巻に相応しいラストで良かった。

  • 大好きなシリーズの最終巻が出たことを知って、慌てて本屋さんへ。

    人は生きていると、どうしても逃れられないものがある。それでも…!と思ってしまうことが続いて、さらに?!ということに楓は直面する。

    どうかどうか大丈夫であるようにと願うことしかできない。

  • すみっこご飯の最終巻。まさか、こんなに常連の人達が離れていってしまうとは。おじいちゃんとの別れも辛い。それでもレシピノートは永遠に変わらない。

  • 図書館の本 読了

    こんなにも愛を注いでくれて、ありがとう。
    累計25万部突破!
    年齢も職業も異なる人々が集う“共同台所"が舞台の大人気シリーズ。
    それぞれの旅立ちがやさしく胸を打つ感動の最終巻!

    高校三年の春、楓は悩み続けていた。あの時、一人の少年の希望を守れなかったことを……。失意に暮れ、卒業後の進路も定まらぬ中、ずっと二人で暮らしてきたおじいちゃんの身に異変が!? そして、すみっこごはんの常連たちにも決意の時が近付く――。
    (Book データベースより)

    たのしくシリーズ1から読ませてもらっていたのですよ。料理も家庭料理だし、いろんな人がいろんなものを抱えてすみっこごはんに集まる、っていうのもふむふむと読んでいたのです。
    ま、シリーズ1から予定調和的な展開があったわけで、それはどうよ?って思っていたのだけれども、最後もそのいかにも!っていう展開があって個人的にはあーあー、とと思ったラスト。
    おじいちゃん殺す必要ある?
    楓がもっと大人になって爺孝行したっていいんじゃね?っておもっちゃった。
    ええ、誰かが死ねば記憶に残るしね、と意地悪な見方をしたわけで。
    ま、これ以上この作者さんのは読まないとは思うけれど、予定調和な展開、いかにも!っていう展開が好きな人はファンになるんだろうなぁ。
    楓を独り立ちさせる方法はほかにはなかったのですか?

  • 金子さんの職人気質ながらも
    相手のことを認めて更に精進する姿が好きだなー。
    誰かを失っても、受けた愛は消えることはない。
    むしろ時が経てば経つほど育っていくって
    台詞も身に染みる。

    成田さんの比喩もすごく楽しい。
    金子さんの料理姿を
    神楽でも舞うように流麗と表す一方で
    丸山さんのことを茎わさびのような
    言葉の辛さと表現するのもスッと入ってくる。

  • 最終巻を楽しみにしていましたが、次から次に楓に起こる出来事がとある人の死をもって終わらせる事に寂しさを感じ、自分の親も同じ病なので読むのがキツかったです。温かみのある最後が良かったと思うのはこのシリーズが好きだったからだと思いました。

  • 別れと再会、終わりとはじまり、悲しみと歓び、そして不滅と流転。シリーズの最終巻は、いろいろな思いや出来事が交差する一冊でした。
    娘を想う亡き母の愛は不滅だけど、物事は移ろいゆくもの。親しい人たちが離れてゆく寂しさ、もっとも身近な人との別れの予感に心を乱されながらも、それを乗り越えていく楓の健気さが好きです。
    自分でも料理をするのでわかりますが、レシピって愛ですよね。美味しいご飯が無性に食べたくなる一冊でした。

  • すみっこごはん最終話。

    この巻が最後だというのは、前回、読み終わった感想を書く時に、他の人の感想で知ってはいた。
    でも、こんな風に終わるとは。。。

    全てのモノ、コトはずっと同じではいられない。
    必ず変わるモノだということは、頭で分かってはいる。
    でも、それが来た時、それを認められないという気持ちは痛いほどわかる。
    立て続けに起こった出来事の渦中、相当、辛く寂しく苦しい思いをしただろうな。。
    そう思うと、後半は涙なくしては読めなかった。
    (感情移入が激しいのです。。。)

    でも、前を向いた人たちは強い。
    少しずつカタチを変えながら、前へと進む姿がありありと思い描けて、ホッとした最後。

    この世のどこかに、すみっこごはんがあったら、私も行ってみたいな。

  • レシピノート発売してくれたら買っちゃいそう。

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著者プロフィール

1975年青森県生まれ。東京外国語大学卒業。『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し作家デビュー。シリーズに『東京すみっこごはん』『今日は心のおそうじ日和』がある。著書に『ベンチウォーマーズ』『ハレのヒ食堂の朝ごはん』『坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常』『世はすべて美しい織物』『時かけラジオ 鎌倉なみおとFMの奇跡』『いつかみんなGを殺す』などがある。

「2023年 『月はまた昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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