カラスは偉い: 都会のワルが教えてくれること (知恵の森文庫 a さ 5-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334780937

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  • 640夜

  • (2004.10.02読了)(2004.09.10購入)
    副題「都会のワルが教えてくれること」
    「カラス なぜ遊ぶ」(杉田昭栄著、集英社新書)、「カラスはどれほど賢いか」(唐沢孝一著、中公新書)と読んだので、カラスついでに、本屋で目に留まったこの本を読んで見ました。

    著者は、カラスのスポークスマンです。カラスの愛好者を増やそうと考えています。「カラスだって、この世に絶対無くてはならないものだ。」その理由は、どんな生き物も、生態系において不要である事はないからです。カラスは、自然界では「掃除屋さん」という重責を担っているのだ。
    「カラスは、肉体的にもとても優れている。一突きで猫を殺すこともできると同時に、お弁当を包んだバンダナの蝶結びをほどくこともできる嘴。空中でドバトを蹴り落とすこともできると同時に、コウモリのように逆さまにぶら下がって遊ぶこともできる足。隼のように一直線に急降下できると同時に、トビのようにのんびりと風乗りも楽しめる翼。」
    「多くの種類の鳥は、スズメのように両足をそろえてピョンピョン移動するか、ドバトのように片足ずつ交互に前に出してとことこ歩くの、どちらか一方のみを得意とする。でも、カラスは両方器用に使い分ける。」
    「カラスの自然状態における平均寿命は、おおよそ12~13年。飼育下なら15~16年といったところ。」(結構長生きする。犬とかと同じぐらいではないだろうか。)

    カラスに関する雑学がぎっしり満載してある。この本を読めば、カラスにまつわるあれこれが一通りわかる。

    著者 佐々木 洋
    1961年 東京都江戸川区生まれ
     日本自然保護協会自然観察指導員、東京都鳥獣保護員
     都市動物研究会理事長、カラス博物館館長

    (「BOOK」データベースより)amazon
    うるさい、怖い、汚い、不吉だ…。カラスは、この世の嫌われものだ。しかしカラスがいなければ私たちは都会の生ゴミ問題を真剣に議論しただろうか。何か悪さをするたびに、カラスと人間との知恵比べがいわれるが、人間はカラスに勝てるだろうか。カラスがどんなに卓越した都市動物か、都市空間を縦横に生きる彼らの本当の姿に迫る本。

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著者プロフィール

プロ・ナチュラリスト®️。東京都出身、在住。プロフェッショナルの自然解説者として「自然の大切さやおもしろさを、多くの人々と分かち合い、そのことを通じて自然を守っていきたい」という思いのもと、国内外で自然解説を続けている。30年以上にわたり、40万人以上の人々に、自然解説を行う。著書に『都市動物たちの事件簿』(NTT出版)、『ぼくらは みんな 生きている』(講談社)、『きみのすむまちではっけん! となりの「ミステリー生物」ずかん』(時事通信社)など多数。NHKテレビ『ダーウィンが来た!』など出演。BBC(英国放送協会)動物番組アドバイザー。NHK大河ドラマ生物考証者。

「2023年 『生きものハイウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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