聞く技術が人を動かす: ビジネス・人間関係を制す最終兵器 (知恵の森文庫 a い 3-1)
- 光文社 (2003年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334782177
感想・レビュー・書評
-
これはとてもよい本。聞く技術、というより話を聞き出す技術。会話を発展させ、相手から話を聞き出すにはどうしたらよいか。またコミュニケーションに難を抱えがちな状況、初対面、愚痴、悲しい話、怒りなどに対してどのように対処したらよいか。書かれている内容は人口に膾炙しているものも多い(クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンの使い分けとか)が、場面ごとに簡潔に書かれていて理解しやすい。しかも(ビジネス上の会話が主だが)、コミュニケーションがうまくいかないNGの対話と、それを紹介している技術によって改善したOKの対話という形で対比して書かれているため、その技術の効果について具体的にイメージできる。
抽象的で答えが曖昧な処理質問を避けて、具体的に答えられる想起質問を投げかけること(p.50-57)。たしかに漠然と「最近どうだ」とか「この先どうするつもりだ」など言っても、話が発展するわけがない。この応答を例えば上司なら「つまらない奴だ」とか「先のことを何も考えていない」と考えがちだが、それは端的に聞き方が悪い。Yes/Noで答えられるクローズド・クエスチョンを投げろとまではいかないが、もっと具体的に答えられる質問を投げるべきだ。そこで重要なのが、イメージを思い浮かべさせること(「3年後の自分が仕事している姿を思い浮かべよう」とか)、色や形などまったく違うものに置き換えさせること(「最近の調子は色にすると何色か」とか)。
また、年長者が説教モードに入った時にどう対応すべきかについては、端的にひれ伏してしまえとしている(p.209-214)。確かにいちいち反論してもしょうがないし、嘘でもとりあえず受け取っておくことが重要な対処法なのかも。むしろアドバイスを求めてしまえともある。
こうした本は自分が読んで納得できるような記述をしている本を探すのが一番。書いてある内容は類書とそう変わらない。一度読んだだけですべてを吸収できるものではないので、自分が行うコミュニケーションのパターンが変わるごとに読み直していくのがよいだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
会社の研修中講義にいらっしゃった方が書かれた本を頂いたので今更ながら読んでみた。相手に気持ちよく話して貰えるように、どのような言葉遣いや会話をするべきか以外にも、所作についてのアドバイスも多く書かれている。人の話を聞かない自分には耳の痛くなる本だった。
-
正直大した話は載っていません。
割と当たり前の話。 -
処分読み。
今となってはあたりまえだが、活かすにはまとめ方が違う視点がいい気がする。新卒・学生、あるいはこの手の本の初心者向け。例も都合がよすぎる感は否めない。 -
人の話を聞いて、それを深めるってことが苦手だから
読んでみた。
まぁまぁ参考になったかな。
単に話を聞くスキルだけじゃなくて、怒られたときの
対処の仕方とか、元気が無い人への声のかけ方とか
コミュニケーション全般を扱っている。 -
聞けばなるほど確かにといった内容ばかり。実践でフル活用できるようになると、人生ちょっと上手くいくような気がする。
-
4334782175 271p 2003・5・15 初版1刷