- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334783105
感想・レビュー・書評
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ノンフィクション作家が海難事件の証言を組み立てて綴った事件簿――
という触れ込みだったが、今一つピンと来なかった。
怖さを期待し過ぎたのがいけなかったかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
出航時期も出航地も、そして目的地もまったく異なっていた二隻の船が、漂流船となって大西洋上で遭遇する、3週間以上、身1つで救命ボートで漂流し救助された男、船体を波にのまれた船のマスト上で1ヶ月も生き延びた遭難者達、水葬された乗組員が船の後を追ってくる話……海難事件の証言を元に再構成された、海を舞台とする異常な事件13話。
奇譚集と銘打ってはいるが、かつてこの著者が書いた「ゆうれい船のなぞとふしぎ」で読んだような怪しく不気味な話は少なく、奇跡的に生き延びた者達の「驚異の体験談」が主となっている(遭難の生存者の話を中心に再構成されているのだから)。それでも海―大自然の前に、人間の力など無力に等しいということがひしひしと伝わってくる。
全て18世紀~20世紀初頭の話だが、技術が飛躍的に進歩した現在であってもそれは変わらないのかもしれない。 -
ブログのタネ本にしようと購入。
エラン・モー灯台の話はココだったのかと
船は割れるのだなと
それにしても、海は怖い -
海の不思議な話。
中近代の海難事故事例集。私的かなりツボ。海ってほんと底が知れない。
2007/12/30 wrote -
海の男達の間でまことしやかに語られる奇跡的な物語を集めた本。
一応単なるオカルト本ではなく、実際にあった海難事件の証言、証拠、捜査を元に構成された「実話集」です。
なのでオバケがどうこうとか、ある海域で忽然と船員が消えたとかそういう話はないです。
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事実は小説より奇なりを地で行く本。
「こんなことがありました。不思議ですね。」だけではなく、その不思議を丹念な調査で解明している。人も自然も不思議だ。 -
実話のみというところも、圧倒されますが、海という閉鎖感がより怖さを感じます。