ビジネス・ゲーム 誰も教えてくれなかった女性の働き方 (光文社知恵の森文庫)
- 光文社 (2009年1月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334785222
作品紹介・あらすじ
「ビジネスの社会では、単に誠実に務めることだけが全てではありません」-「ビジネスとはゲームである」と定義し、ゲームの基本ルールを知り、賢いプレーヤーとして目標にたどりつくための仕事のこなし方、お金、人間関係ほか、企業社会で生き抜くための秘訣を伝える。全国で100万部を超えるベストセラーとなった「働く女性のためのバイブル」。
感想・レビュー・書評
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この本を18歳の若い自分にタイムマシンで届けに行きたいです
そのくらいこれから社会に出る女性におすすめの本です
自分の仕事以外も進んでやり、他の人よりも多くの仕事を抱えていた時もあります
でも、昇給もせずやって当然の対応をされていました その理由がわかりました
無知は怖いです
子供には同じ思いをしてほしくないので、昔の自分には届かないけど、未来の大人になる人には届けていきたいと思いました
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『ビジネス・ゲーム』
【こんな人におすすめ】
①これから社会人になる方
②社会人になった。でも、組織のルールを理解するのに大変さを感じている方。
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【本書の特徴】
執筆が1977年です。よって約50年前の書籍となります。
書籍のテーマは「女性が組織で結果を出し、認められ、要職につくに必要な要素」です。
したがって、働く女性向けの側面が強いです。
一方で、ビジネスそして組織をどのように整理し、理解するか?は男女を問わず、共通のテーマです。
社会人になろうとしている学生の方、企業・組織のルールに戸惑いを覚えている方向けの内容です。
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【執筆当時と現代の違い】
執筆当初の1970年代は、女性が要職につきづらい時代でした。一方で、現在は、上場企業においては、女性の管理職割合、男性との賃金比較の開示含めて、相当に変化しています。
本書の内容のなかで、現在状況に合致しない範囲に対しては、スルーすることも有効です。
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【本書からの学び】
自身の弱み、解決する範囲を整理してみました。
今後、機会がある場合は、下記のポイント・要領を押さえながら実行します。
1)企業・組織全体に対する理解
・企業、組織は、利益を計上しつづけることで、事業の継続が可能であること。
・市場には競合企業が存在すること。競合との勝敗が、業績に反映されること。
・組織図(ライン、スタッフ)、決裁ルートを理解すること。
2)所属チームに対する理解
・チームの目的、目標を理解し、貢献すること。
・チーム長が考える重要課題を理解し、解決に向けて貢献すること。
・チームメンバーの考え方、価値基準を知る機会をつくること。
・チームメンバーが動きやすいように、環境を整えること。
3)自己に対する理解
・自身に課せられた役割、範囲をまずは達成すること。
・長期に貢献することを目的に、インプットとアウトプットを持続すること。
・管理職の視点、課題をどうとらえるのか?を学ぶこと。 -
今やビジネス本も
男女差をつける時代ではないかもしれないが
歴然と女性は不利な状態にある。
まず、社会(男性中心)には
スポーツと同じくルールがあるという
理不尽な事実を認識することからはじめよう。
ルールは時代でかわっていくこともお忘れなく。 -
1977年に書かれた本なのですが残念ながら(?)現在にも通ずるところが多く時代はそこまで進歩していないことを実感しつつ、書いてあることはとてもためになりました。いつの時代も策士が勝つのは変わりありません。上手に生きていきたいものです。
「与えられた機能や責任を越えて仕事をしてしまうことは実は会社に食い物にされること…女性は善意から引き受けがちだが、貰えるには上部だけの称賛、昇進や昇給の伴ったものではない。」 -
ラジオのジェーンスーさんのお悩み相談コーナーに女性からキャリアの相談が寄せられるたび、スーさんは『ビジネスゲーム』を読んでみるといいよと本書を紹介していました。
読んでみて、自分はゲームルールを知らずにキャリアアップがしたいと息巻いていたのだなぁと反省させられました。
気を効かせたつもりで自分に与えられた仕事の範疇を超えてしまうようなこともこの本ではタブーとされていました。感情にまかせて『命令の鎖』の秩序を乱すようなことも控えようと心得ました。
ところで本書を読んだ男性たちに、感想を聞いてみたところ「とても違和感があった」と言っていました。
「うちの会社はそこまで女性軽視していないし、きちんと女性がキャリアアップできる体制を整えている」という言い分でしたが、いろいろ議論していくと、男性は「女性は出産というライフイベントがどうしても昇進などを妨げる要因である」というバイアスがかかっていることに気づかれたようでした。職場での読書会にぴったりの本ですね。
女性の私としては、出産など女性はライフイベントや身体能力で当然男性と差があるし、ビジネスの現場でも圧倒的男性有利だから本書のようなふるまいを学んで実践しないと男性と対等にビジネスができないという認識でいます。これはものすごく大変なことが想像できます。
この本では「ビジネスゲームは楽しい」と励ましの言葉がありましたが、女性がキャリアアップを(したくても)したくなくなる気持ちも理解できます。だって男性ばかりで多様性がないと世間で騒がれていても、現状維持で当面困らない会社で女性が頑張っても肩身の狭い思いをするのは目に見えてるし。
日本企業におかれましては、まずは職場の男女比率を半々になるのを目指してほしいですな。 -
働く女性は読んでも良いかもしれないけれど、やはり書かれた時代がだいぶ前なので今の習慣と合わない部分も多いかもしれない。
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早く知りたかった女性のビジネスでの闘い方
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古い本なので、内容も古いと感じますが、残念ながら現在にも通じることも多い。いまだに読まれていることに納得です。
善意や気遣いから、自分の業務以外のことをしても評価されるわけではない。先を見据えて、どう立ち振る舞うべきかよく考えて行動する。
会社のトップになりたいと思ったことはなくても、学生時代に一度読んでおきたかった。確かに、誰も教えてはくれなかったな。 -
完全に女性向けビジネス本。
要約するとしたたかに生きろという事なんだけれども、書いてあることがあれもこれもすごく腑に落ちる実用書。
ビジネス啓発系で様々な書籍が出ているけれど、理想論だったり、話がだんだん煙に巻かれていったり、そういうものが多い中、これは本当にリアルに勉強になりました。
今の時代だと様々な年代の人が仕事に従事しているけれど、生まれやら年代やらで考え方がちょっと差があったりする。
でもその差よりも先に体の中に染み付いている男尊女卑ってあると思う。
普段仕事をしていて、あれ?ん?なんで私に?という引っ掛かりに腑に落ちる。
生きていくためのバイブルになる本と思えました。
何回も読んで身に沁み込ませたい。
すごく昔に書かれた本なのに今も普遍的に役に立つ本です。
文庫版でこのお値段で売ってるなんてありがたすぎる。 -
「働く女性たちは、どのようにプレイしたらよいかは一切教えてもらえないままに、ゲームへの参加だけを許されました。」ビジネス(男性社会)のルールを指南する「働く女性のためのバイブル(裏表紙によると)」読んでいて居心地が悪くなる本だった。
さすがに原作は1977年初版ということで古く感じる内容も多い。たとえば、
・ヒエラルキーの強調:本書は会社をヒエラルキー・軍隊に比喩しているが、今は環境変化に対応するために、ヒエラルキーの下の階層への権限委譲を進め組織のフラット化を志向するのがトレンドという理解。実際、米軍もテロとの戦いが主な軸になった今、ヒエラルキーよりも現場のエンパワメントの方が大事になったと聞いた気がする。ヒエラルキーのあり方は本書が書かれた時代から変化していると思う。
・職場ではロールプレイングに徹するという割りきり:最近ではダイバーシティ経営、心理的安全性、全人格を仕事に持ち込むといった経営手法に光が当たっている。もしかしたら男性社会でゲームとして構築されていたビジネスの現場が、女性を招き入れたことによってルール変革を迎えているのかもしれない。
ただ、既に読んだ方の感想を見てると「全く古くない!」というコメントもよく目にしたので、古いと感じるか感じないかは業界/会社によるかも。
本書で繰り返し、女性は男性よりも一生懸命に仕事をこなす傾向があるが、頑張ることがそのまま昇進やよい処遇に繋がるとは限らないという趣旨のことが述べられており、これについてはその通りだったなとキャリアを振り返って身につまされる思いです。