透明人間は密室に潜む (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334794194

感想・レビュー・書評

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  • 4つの短編集。
    どの作品も全部良かったです!
    「透明人間はどうやって生活しているの?」について描かれている表題作「透明人間は密室に潜む」。「透明人間病」という発想が面白かった。
    とても満足度の高い読了感でした。
    阿津川さんの他の作品も読んでみたいです。

    • はなさん
      アールグレイさん
      コメントありがとうございます。
      私も、天使とか悪魔とか、透明人間とか、幽霊とか…出て来るお話が好きです。
      アールグレイさん
      コメントありがとうございます。
      私も、天使とか悪魔とか、透明人間とか、幽霊とか…出て来るお話が好きです。
      2023/10/27
    • アールグレイさん
      はなさん(^_^)/こんにちは♪

      読みました!
      透明人間・・・は、興味深く愉しく読めました。最後は、私好みではなかったようです。
      透明人間...
      はなさん(^_^)/こんにちは♪

      読みました!
      透明人間・・・は、興味深く愉しく読めました。最後は、私好みではなかったようです。
      透明人間のお話のみで、レビューにも書きましたが、一冊の本だったら良かったのではと思いました。
      だって最後、あんなどんでん返しがあるのですから。
      (@^^)/~~~
      2023/11/07
    • はなさん
      楽しんでいただけて、嬉しいです!
      楽しんでいただけて、嬉しいです!
      2023/11/07
  • 短編集というより中編集であった本作『透明人間は密室に潜む』の感想です。

    まず『録音された誘拐』の書影がずっと気になっていて、いつか読んでみようかなと調べていたら、本作の1編にある『盗聴された殺人』の続編的な内容と知り、先に本作を読むことにした、という経緯です。

    で、全4編を読み終えた感想ですが、どれも特殊ミステリやら、キャラが濃いものやらで読みやすかったかなと思いました。阿津川辰海さん初読み作品なのですが、まだ私自身は阿津川さんの特徴が掴みきれてない感じです。

    なので積読の『紅蓮館の殺人』『蒼海館の殺人』を読んでから、『録音された誘拐』を愉しもうかなと、しばらく寄り道します♪

  • ――透明人間病――未来に発症する病。細胞の変異により、全身が透明になって
    しまう。
    透明人間化を抑制する薬があったが、
    新薬が発明され今までより高い透明人間
    抑制が、期待される。
    ――透明人間が殺人をする――何故?
    透明の体で完全犯罪は?


    この本は、表題作「透明人間・・・・」の他に
    「六人の熱狂する日本人」
    アイドルグループに関わる殺人事件、裁判員裁判になったが、六人の裁判員は熱狂していた!よりによって、六人ともが揃いに揃って・・・・
    ――この内容はあまり面白くなかった。
    私の好みではなかったと思う。

    「盗聴された殺人」
    盗聴器を仕掛けてあった部屋での事件。
    探偵事務所に務める女性は、特異体質を
    持っていた!これは面白く、もう少し
    読んでいたかった。

    「第13号船室からの脱出」
    この話も残念ながら、私好みではなかったと思う。

    表題作「透明人間は密室に潜む」この話
    のみで、一冊の本にはできなかったかと
    思う。・・・透明人間の場合こうなるのか・・・透明になった時の様子、透明の愉しさ。この話は後半の中身が濃いと思う。もっと引き伸ばしながら最後も書いていけば良かったのでは、と生意気な
    ことを考えてしまう。

    阿津川辰海さん、初めましての挨拶。
    生意気なことを申しました。
    あとがきを読むと、短編集より中編集。心は本格ミステリー、とありました。
    私にとってはしっかりミステリーを
    読むことができました。

    2023、11、7 読了

    • まことさん
      アールグレイさん、こんばんは♪

      この本、昨年から積んでいます。
      いったい、どの辺に隠れているのか?
      「積ん読本はどの部屋に潜む」。
      (お粗...
      アールグレイさん、こんばんは♪

      この本、昨年から積んでいます。
      いったい、どの辺に隠れているのか?
      「積ん読本はどの部屋に潜む」。
      (お粗末様)(^.^)(-.-)(__)。
      (最近、短歌作ってるので、言葉遊びが楽しい私です)
      2023/11/07
    • アールグレイさん
      まこちゃん(^^;
      コメントありがとう!
      「本棚に行儀良く居る積読たち」
      お粗末様です。これは川柳ですよね(^0^ヘ
      まこちゃん(^^;
      コメントありがとう!
      「本棚に行儀良く居る積読たち」
      お粗末様です。これは川柳ですよね(^0^ヘ
      2023/11/07
  • 『読書日記』で圧倒された阿津川さん。表題作はちょっと無理あるトリックだけど展開がうまい。「六人の〜」「盗聴された〜」はキャラ達のやりとりが楽しい。「第13号船室〜」は謎解き楽しかった。饒舌で往年のミステリー愛に溢れてる雰囲気好き。

  • パーフェクトに面白かったです。一つ一つのお話が
    わかりやすくて、ミステリが苦手な人でも読みやすいなと感じました。犯人が「透明人間」というトリックにはやられました。特殊設定ミステリというミステリ小説の新たなジャンルに触れるいいきっかけになる短編集だと思います。

  • 作者のノンシリーズ短編集。
    以前「入れ子細工の夜」を読んで面白かったのでこちらも読んでみたのですが、物凄く楽しめました!

    以下各短編感想。

    「透明人間は密室に潜む」
    表題作だけあってクオリティは折り紙つき。
    透明人間になる病気が蔓延している世界での、特殊&倒叙ミステリ。ミステリを成立させるための設定が細部まで考えられてるなと思った。
    特殊設定ミステリ特有の、そのシチュエーションだからこそ出来るトリックとかそういうのが大好物なのです...!
    そしてラストに明かさせる真相によって、作者の掌で転がされていたことが分かります。綺麗に騙されて快感でした!
    あと参考文献にジョジョ4部があってちょっと笑った。

    「六人の熱狂する日本人」
    アイドルグループのファン同士で発生した殺人事件を扱った裁判員裁判のお話。
    本短編で1番のスラップスティック回。話が進むにつれてどんどんおかしな方向に向かっていき、カオスな事になっていきます。読んでて終始笑っちゃいましたw
    そして最後の結末もある意味前代未聞じゃないでしょうか。これがアイドルオタクの仁義ってやつなのでしょうか。

    「盗聴された殺人」
    推理の得意な探偵と耳が良い助手のバディ物。不可解な謎が、鮮やか推理によって一本に繋がるのはやはり快感。
    耳が良い事を生かして全編音による手がかりをメイン据えているのは斬新じゃないでしょうか。

    「第13号船室からの脱出」
    誘拐事件からの脱出と脱出ゲームの二つをメインに据えた作品。
    どちらも作者らしくかなり凝っていて、特に脱出ゲームの方はとある事実が導き出されることによって、全てが反転するのが秀逸。
    結構エンタメ系の作品で楽しめました。

  • 面白かったです。
    短編集なのでサクサク読めます。
    元々「盗聴された誘拐」を読んでいて、同じ登場人物が出てくるというのを知ってこちらに辿り着きました。
    同じ登場人物の出てくる話も面白かったですが個人的には「熱狂する…」のアイドルオタクの出てくる話が面白かったです。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、後半は予想を裏切る展開になりそうきたか!という感じでした。

  • 全身が透明になってしまう病、透明人間病。そんな病が存在する世界で、透明人間が事件を起こしたら?(表題作)

    透明人間が存在する世界での特殊設定ミステリ等4編を収録した短編集。
    表題作のほかの話も、アイドルオタクたちの挑む裁判員裁判、驚異的な聴覚を持つ探偵の話、ミステリイベント中の船内での誘拐事件とバラエティに富んでいてどの話もとても面白いです。
    表題作の『透明人間は密室に潜む』は、特殊設定ながらものすごく複雑な設定ではなく、短篇で異世界を楽しめるので特殊設定ミステリを初めて読む方にもおすすめできると思います。

    4作とも「SFミステリが好き」「アイドルが好き」「探偵が好き」「リアル脱出ゲームが好き」といった、著者さんの「好き」が詰め込まれてできた話だというのがとても良い。何事も、好きから生まれるものが私はとても好きです。
    また、どの話にも発想元となった作品が明記されており、先駆作品・古典作品に対するリスペクトを感じられるのも良いと思いました。和歌ではないですが、古典作品の本歌取りと言うか。
    参考作品は読んだこと・見たことのある作品があまりなかったので、そちらも目を通したうえでいつかまた読み返したい一冊です。

    個人的に好きだった話は、2話目の『六人の熱狂する日本人』と3話目『盗聴された殺人』。『六人の熱狂する日本人』は、推しに対する熱意があり、オタクならではのあるあるなども詰め込まれていて笑えるミステリ。
    『盗聴された殺人』は、小説という媒体で音をメインに据えた推理展開が興味深かったです。

  • すごく面白かったし、読みやすくてすぐに読み終えた。私は一つ目と四つ目が好きかな。
    透明人間も楽じゃないんだなぁと。
    四つ目は最近リアル脱出ゲームにハマっているので、こういうの参加してみたいなぁなんて思いながら楽しんで読めた。
    この作者の他の作品も読んでみようと思う。

  • 202303

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著者プロフィール

1994年東京都生まれ。東京大学卒。2017年、新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」により『名探偵は嘘をつかない』(光文社)でデビュー。以後、『星詠師の記憶』(光文社)、『紅蓮館の殺人』(講談社タイガ)、『透明人間は密室に潜む』(光文社)を刊行し、それぞれがミステリランキングの上位を席巻。’20年代の若手最注目ミステリ作家。

「2022年 『あなたへの挑戦状』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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