- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334794835
感想・レビュー・書評
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納得感の一冊。
ずっと奥歯にものが挟まったような感覚だった。それも小さな小さなものが。
探偵 蜘蛛手の元に持ち込まれた過去のとある事件。
その不可解な謎を紐解くミステリは、ある時点で小さな違和感、ひっかかりを感じつつも、とりあえず読むしかない状態にさせられた面白さ。
ついにその小さなものの正体が判明した時の瞬間と言ったら、スッキリ爽快!の一言。
しかもそのたった一つが次なるひっかかりを、また次をとどんどんほどいていく組み立てにはひたすら驚きと納得感でいっぱい。
そしてタイトルにも納得、オチには心臓がぎゅっと縮む思い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めての作家さん。密室ミステリーで鮎川賞受賞と言う事で期待して読み始めたが、トリックなどが詰め込み過ぎてて消化不良気味。疲れた、が正直な感想。
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過去の2つの出来事と現在の話が交互に書かれている。過去の話が交差し始めるまでは話のテンポが遅く、ちょっとモヤモヤイライラしました、、笑
中盤くらいから次々に事件が起こり、今何がどうなってるんだ?!と、読んでは整理してを繰り返してました。トリックというか、作中にもある通り、読み手がどう受け取るかで見方が変わるのは面白かったです。これで解決に向かうのか、、?と思いきや、いやこれはどっちなんだ??と、最後のページとタイトルを眺め、モヤモヤした気持ちのまま終了。これはシリーズものなんですかね?最後どうなったのか気になるのと、その設定ならここはどうなるんだ?という疑問も多々残っているため、続編が出るのなら読みたいです。
サイコパス要素もあったり、仕掛けも面白かったのですが、ちょっと読みづらかったなぁという感想を持ちました。(初めて触れる作風だったからかもしれないです)
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ナルホドそういうことなんだ。
三者の結びつきに納得すると、構成の妙に感嘆。
ただ、材料が充分にこなれているかというと、やや物足りなさもあるか。 -
文庫王国・ミステリ部門1位。著者のことは知らなかっただけど、さもありなん、文庫は本作が初とのこと。2つのパートが交互に描かれるんだけど、かなり後になるまで、何が起こっているのか分からないまま。それぞれがスリリングな展開だから、細かい部分は気になれど、読まされる。大学サークルパートについては、序盤の会話があまりにバカバカしくて萎えるし、一方も、『これ、ひょっとしてスーパーナチュラルが絡んでる⁇』って身構えてしまう。そのままだと最低評価になっちゃうんだけど、最後の種明かしで上手くどんでん返され、なるほどとなっちゃう。結構面白し。
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トリックが詰め込みすぎて途中からワケわからなくなるけどよくできた密室トリックだったと思います。