- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334911102
感想・レビュー・書評
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信長亡き後の池田恒興の物語。ちょっと信長依存が強いんでないかい?という池田恒興が信長のいない世でどう生き、最終回にどんな道を選んだか。現代を生きる私達にとっても大事なメッセージが込められた作品だと思う。
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信長の乳兄弟、池田恒興。姉川の戦いの後、信長の勘気を蒙り、その時に帳面を渡される。恒興は、それを”秘伝書”と呼んで大事にしていた。本能寺の変、山崎合戦、清洲評定、小牧長久手の戦い…信長亡き後の恒興の物語。
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池田恒興は個人的に気になる部将だったので、探してみたら池田恒興が主人公の珍しい本を見つけ、読んでみた。
史実をやや端折りながらも、信長亡き後の池田恒興の生き様を想像を混ぜながら描いている。
どうしても、池田恒興という人物に焦点を当てている為か、物語の進行は地味だが、人物間の関係性や背景は綿密に描かれているので、読み終わった後に史実を観て想像できるのは面白い。
最後は、タイトルの意味を二重で合点することが出来る。
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池田恒興の視点から、信長を描く。信長は死しても尚、彼の指標となっていく。
本書で描かれているように、自分で考えずに、上が言ったことにただ従って生きている人、もしくは、そうとしか生きられない人も一定数いるのだろう。しかし、信長や上は「面白うない」と思っているのかもしれない。自分で考えて、生きていきたい。 -
信長亡き後、残された池田恒興の生涯。
そこが戦場であっても、そうでなくても、自分の人生は自らが決めるしかない。
その意気に辿り着くまでの長い道のり。
生きるという事はそんなものなのかもしれない。 -
やっぱこの時代は面白い。
池田中心も初めてやけど、この作家さんのなかなか読みやすくて面白い。 -
信長亡き後、喪失感にさいなまれる池田恒興。乳兄弟でもあり、最も古い家臣として彼の背中だけを見つめてきたのだ。信長が遺した秘伝書は、苦境の度に恒興を救ってくれたが……。時代小説界の若き新星が、トップに仕える男の苦悩と葛藤を描く。