君をおくる

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 134
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334915254

感想・レビュー・書評

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  • 優しい気持ちになれる一冊でした。

    動物を飼うというのは命を預かるということをしっかり心に刻みたいと思いました。

    本棚に並ぶ、今は亡き愛犬の写真を見ながら、楽しい思い出も最後の辛い日々も共にあればこそ。

    もうペットを飼うことはできませんから、こうした作品を読ませていただくとやはりうれしいです。

  • 動物を飼ったことはないですが、動物の最期を見届ける、感じられる物語でとても学ばせて頂きました。
    ペットを飼ったことがない方、これから飼おうとしている方には是非手に取って読んでもらいたいですね。ある意味、残酷で切なくてお金のかかる事です。
    保護犬、保護猫、殺処分…大変多い世の中ですからね。最期まで看れるという責任を持って飼って欲しいです。

  • ペットとの、残り少ないお別れまでの日々を描いた短編集ですが装丁通りの雰囲気。

    猫、ミニブタ、犬。共に過ごしたこれまでの暮らしを思い出しながらのお別れの日々は、切ないけどとても温かさに満ちていました。

    つぶらな瞳、ちょっとした仕草や表情、他愛ない毎日の1分1秒までもが愛おしい大切な時間。
    これはもう悲しみと愛情、動物への感謝にあふれて涙なしでは読めない。
    誰もがきっと後悔だったり、過去と未来の「もし」を考えてしまう。

    そこにいるだけで家の中を明るく照らし、家族に笑顔と元気、癒しや安らぎをくれる家族の一員である動物。
    人間より短い「命」を預かる責任を、改めて感じました。

    最期の時までをどう過ごし、どう迎えるかーー。
    最後の温かい一行に涙が溢れました。
    本当にそう♪

  • 動物を飼うというのは、
    命を飼うということなんだな。
    動物を飼ったことのない私には
    恐ろしくて仕方がない話だった。

    一方、こんなに愛しい存在がいることには
    強く憧れる。

    涙が止まらなくてしんどい。

  •  この本を読むと動物との接し方が少し変わります。

     動物は飼い主が一緒にいてくれたらそれで幸せ❣

     感動と涙でした❣

  • 涙腺ゆるい獣医さんが気になる…

  • 表紙が可愛いな~と思って借りてみた。
    ほのぼの。でも、〝送る話〟だったので、少し重い。少しエネルギーがある時に少しずつ読み進める。

    P64
    サクラちゃんは、丸々としたピンク色のミニブタだ。
    →息子と一緒にここを読んでふふっと笑う。

    P123
    「ダメダメ。人間ってそんあに甘くはないものよ。そのときどきにしか味わえない幸せがあるの。」
    「小さい頃は、あんまり太り過ぎないようにとようどいい感じにすくすく成長して欲しくて。大人になったら、部屋を滅茶苦茶にしないお利口なブタさんになって欲しくて。そして今は、もうここで美味しいものを食べていてくれるだけでいいわ。」
    →亜希さん、いいのう。しみじみとこころに響く。

    P231
    『君は獣医の仕事を勘違いしている』
    『動物病院の獣医が最後にできることは、時間を稼ぐことだよ。』
    『獣医の仕事は、大事な子とのお別れの時間をちゃんと作ってあげることが大事なんだよ。』
    →そうだったのか!

    動物を飼ったことがないけれど、それぞれの飼い主とそれぞれの〝君〟との関わり方に新しい世界を見た感じだった。この表紙みたいに、君をおくるときは、こんな爽やかであたたかい気持ちでおくれますように。

  • ペットは可愛い。でもそれだけじゃない。生きている限りお金がかかり、迷惑をかけて時間を使って、臭くて、死んでいく。私はペットを飼ったことはない。飼いたいなあと思うことはあるけど、命を養うには想像以上の覚悟が必要なのだと突きつけられた。可愛いだとか、感動だとかそんな薄っぺらいものだけではないリアルがある。読んでよかった。

  • ペットとの別れを描く四篇の物語。

    動物を飼うことは可愛いだけじゃなく、責任と覚悟が伴うことを教えてくれる。

    全部の物語に出てくる
    泣き虫の獣医がいる動物病院と
    小学生くらいの少女。
    一篇目と四篇目の話の繋がりなど、なかなか愉快。

    でも全体としてはあんまり好みじゃなかったです。
    全ての物語を繋ぐ獣医さんがあまり魅力的じゃなかったからかなぁ。

  • 子供の頃、犬や猫を飼っていたが、現在、心にあまり響きませんでした。

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著者プロフィール

小説家

「2023年 『幽霊長屋、お貸しします(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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