クロスカウンター

著者 :
  • 光文社
3.09
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334925499

作品紹介・あらすじ

元大手外資系証券会社アナリストの七森恵子は、ある事件をきっかけにフリーの金融探偵に転身した。数々の潜入調査のなかで、次第にひとりの天才詐欺師の存在に気づく恵子。相棒の如月浩二郎とタッグを組み、次第に暴かれていくその詐欺の全容は-。

感想・レビュー・書評

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  • クロスカウンター

  • 主人公・七森恵子は、外資系証券会社でアナリストとして活躍していた。
    あるベンチャー企業に対し、最上級の褒め言葉を使って将来性があるというレポートを書いたが、企業は倒産し顧客に損害を与えてしまった。
    結果、恵子は職を終われることになった。
    最初から仕組まれた倒産であり、詐欺だった。
    そして恵子は「金融探偵」としての活動を始める。
    「日本回流文書図書館」の設定が面白かった。
    あらゆる怪文書を集めた図書館。
    もしも実際にあったら、きっと多くの人たちがいろいろな理由で利用することだろう。
    もしかしたら、すでに本当に存在しているかもしれないけれど。
    転職の原因となった詐欺事件に深く関わっていた男を恵子は探し続けていた。
    だが、真の黒幕は別にいる。
    警察は黒幕まではたどり着けず、詐欺事件を追う恵子たちはある計画を実行する。
    最後に用意されていた大舞台。
    資金と人力がなければ実行できない大芝居だが、悪人には罰を!!という被害者たちの強い思いもわかるような気がした。
    専門用語も多く、途中からはまったく先が見えなくて頁をめくる手も重くなってしまった。
    最後まで読み終われば「なるほど」と納得ができる結末だったが、中だるみのような中盤はちょっときつかった。

  • 978-4-334-92549-9 256p 2007・6・25 初版1刷

  • 元証券アナリスト、現在「金融探偵」の七森恵子を主人公するシリーズ第2弾。連作短編集。
    裕福な未亡人である投資家の依頼を受けて、調査対象の会社に派遣社員等で潜入調査を行う。
    表面からは見えない会社の実態などが面白い。
    パートナーである如月浩二郎、のほほんとしていて今回もいい味をだしていた。
    (図書館)

  • 元証券アナリストの七森恵子は、現在「金融探偵」業をしている。投資家からの以来を受けて企業を調査するのだ。
     5編の連作だが、真壁杏子というクライアントの仕事として一貫している。それは、恵子がアナリストを止めるきっかけになったある事件に結びついてくる。
     同じ探偵仲間で恵子に好意を抱くサッカーフリークの如月浩二郎とのコンビで、一連の詐欺事件の全貌があきらかになってくる。そして、クライアントの正体は…。
     
     いつもながら、読みやすい井上尚人で、シリーズ化しそうな雰囲気だ。
     題名のクロスカウンターの意味は、最後のお楽しみ。
    2009-02-04

  • 詐欺会社のアナレポートを書き、クビになった主人公が、夫を自殺に追い込んだ詐欺グループに挑む婆さんに依頼され解決を図る
    最終話が犯人目線になる。どんでん返しというより、コナン状態でずるい

  • 40-7/1

  • 詐欺というか騙し合いといえば、やっぱりステング以上のものはないような気がする。

  • テンポが悪く、読み辛い。専門用語も多く説明不足&今一歩な印象でした。

  • 会社の内情を調べる金融探偵の 七森恵子
    色んな会社へ潜入調査していくと 詐欺師のグループが浮かび上がる
    楽しく読めました

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著者プロフィール

1959年、神奈川県を経て、放送作家となる。99年「T.R.Y.」で第19回横溝正史賞正賞を受賞。著書に「C.H.E.」「キャピタル ダンス」「リスク」など。

「2017年 『ポーツマスの贋作 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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