雨宿り

著者 :
  • 光文社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929367

感想・レビュー・書評

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  • 短編小説集でオムニバスになっているので、少しだけ登場した人物が後からメインとして描かれていたりして飽きずに読み進められた。
    全体的にどこか物哀しい余韻があるけれど、ただ暗いだけでもなく、温かさもある。「雨宿り」は予想外に転びながらハッピーエンドで、「遠回り」は定石の流れで読後感も良く、読みやすい。対して、「約束」は救われない哀しさがあり、「昔日」は最後に相応しいインパクトがある。
    江戸時代の片隅に様々な立場で生きる登場人物達。
    不器用に人を愛し揺れ動く心や生き方は、現代の目線からでも変わらないものがあり、共感できる。
    第6回小説宝石新人賞受賞作。

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