「国家破産」以後の世界 (ペーパーバックス)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334933487

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でリサイクル本として除籍された本を、無料でもらった。かつて好んで読んでいた「日本国家破産」系の本。14年前に出された本で、小泉竹中路線を反グローバリストの立場から批判。そのような視点は、14年前の私にはなかっただろうから、その点も含めて懐かしく読めた。

    ただBRIC’sに、いまとなっては過剰な幻想を抱いているのは、多少痛々しかった。

    他にもIMFから脱却した韓国をべた褒めしていたりしている。

    そのような、いまとなっては「ハズレ」的な解説もあったが、(特に日本が負債から国家破綻する事は、国債の数的不足さえもが言われている今は破綻すること自体が理論的にあり得ないが、)近代国家の栄枯盛衰の歴史を眺める事が出来て、とても興味深かった。

    でも無料だから読んだが、お金は払えないレベルの情報の古さだった。

  • 2004年の本であるが、当時をそのような議論があったなぁと思い出しながら読み進んだが、現在からみればあおりすぎの感があるも、後講釈というところか。興味があるのは、破たん国の経緯だ。アルゼンチン、ロシア、タイ、韓国などがまとめられている、もう少しここを掘り下げてほしいところであったが、ここまでまとめている本はほかにないではないか。巻末にかけて日本で期待されるベンチャーの紹介があったが、全体の流れとしてはやや唐突ような気もした。

  • 読了。もってない

  • 長期不況の中、日本が垂れ流すように行った国債の発行。その発行残高およそ700兆円。もはや完済不可能な借金に肩まで漬かったまま自転車操業を繰り返す日本の行く先は「破産」という未来しかない。
    来たるべき破産の時に対して、我々はどう備えるべきか。
    かつてデフォルトを起こしたアルゼンチンやロシアの例をとり、国家破産が起きるとどのようなことになり、それに対してどう対処するべきかが書かれた欝になる一冊。

  • この人の本は背筋が寒くなる内容やけど、面白い。実際、地政学や政治学、経済に精通しとるけん、説得力もあると思う。ただ、少し飛躍しすぎな感は否めない。

  • 初めて読んだ国家破産系書籍。
    読んだのはこれだけなのでこの問題に関してはまだ意見を持てないけれど‥
    やっぱり俺が普通なんだと思う。韓国人ヤヌクさんのジョークにもあった通り「日本の普通=考えない」だし‥
    地震にしろ国家破産にしろ考えない方がおかしい。勇さんとの偽装結婚談義にしてもそうだけどやはり自分が間違ってるとは思えない。世の人に偽装結婚を責める理由、肉食や合コンを責めない理由を訊いても絶対答えられないはず。千さんの存在がそれを確認させた!
    世間に転がっている価値観を自分の価値観としている人の多さ。そして自分もまだまだそう。千さんの光を掴んだ感覚、境地、悟り。俺も今ある。ただ俺はそれを具体的に言えてないけれど‥
    で、国家破産について。
    タイトルの「国家破産以後の世界」って言うのは中の1章に過ぎずそこはちょっと詐欺っぽい。でもそれだけ考察しにくい問題なんだろうけど‥
    でも驚いたのが韓国もデフォールトしていたこと。しかもだった10年前の97年。名桜でも普通に居たことを考えると‥規模はどの程度なの?しかしロシアの国家破産時に餓死者が出なかったこと。(治安悪化や自殺率等はあれど←自殺率だって気候を考えれば日本より実質低い?)
    またアルゼンチンなんかは破産が2001年、そのくせ今やNEXT11やVISTAみたいなのに顔を出す。そこまで大事ではない‥?ただこの作品は具体的にどうすれば良いかをそれほど書いていない。‥と言うより資産家以外に対策は取れないと書いてあった。うーむどうすっぺ‥
    他の対策本とかをさらりとチェックしてみよう。
    ■哲学無き資本主義、問題を先送りし場当たり的な問題解決ばかりしてきたツケ。日本では政治家達が不思議なことにその場その場で出来そうもないことを言うだけで問題が解決すかのように言ってきた。■新札発行は国のお金を確認するため。歴史的にみてもそう。■持つ文化や認識する情報の違いにより人の行動は違いが発生する■IMFはすでに日本に財政危機勧告を何度も出している■国債発行は本来カンフル剤、少しだけ使える切り札。それを日本は何度も何度も使い身体を酷使してきている。■企業の倒産をみても分かるように問題は借金学よりも利払い額。だから景気が回復したら逆に駄目。(利払い額が増えるから)■国債の格付けは先進国中最低、それどころかボツワナ以下。■

  • 国債は08年に破綻しかねず、債務超過は限界と警告する前半のスリルにどきっとする。後半のBRICSとの連携を提唱する論述も読み応えある。最終段の選挙を呼びかける場面で終わっていたら、読後感はインパクトあったと思う。
    しかし実際のエピローグ近くによる、「勝ち組」紹介が妙に居心地悪い。慧眼さの自慢話ととるか、将来の株販売などのビジネス宣伝ととるか。希望のつもりで紹介かもしれないが、いずれにせよ蛇足と感じた。

  • 現実になるのは恐いなぁ・・でも絶対ないとは言い切れないのです、日本も。

  • 日本が将来確実に破産(デフォルト)するという警告です。今の社会情勢、政治の動きを見ているとまさに現実になりつつある事を感じてしまう・・・トンデモ本ならいいんだが・・・

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。国際政治学者。早稲田大学政治経済学部卒。クレアモント大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。1982年から近未来予測の会員制情報誌「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」を発行。インターネット上でもYouTubeを中心に世界政治や経済情勢について発信している。現在、呉竹会アジア・フォーラム代表幹事、一般社団法人日本クルド友好協会理事も務める。主な著書に、『米中新冷戦、どうする日本』(PHP研究所)、『アングラマネー』(幻冬舎)、『国連の正体』(ダイレクト出版)、『世界恐慌2.0が中国とユーロから始まった』『希望の日米新同盟と絶望の中朝同盟』『国境ある経済の復活』(以上徳間書店)などがある。

「2020年 『米中最終決戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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