栗山ノート2 世界一への軌跡

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334953928

感想・レビュー・書評

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  • 【世界一までの道のりを臨場感を感じながら読める一冊】
    記憶にも新しいWBC2023での世界一。村上選手の不振からの準決勝での一打や、骨折しながらも起用された源田選手のエピソード、また、大谷選手やダルビッシュ選手のエピソードなど、さまざまな話しがメディアでは取り上げられていますが、それら全てを現象として起こした全ての起点には栗山監督の考え方が表れているのだなとわかる一冊です。裏話的なことではなく、栗山監督がどんな書物や偉人の言葉を大切にしながら、ホテルに戻ってから決断を重ねたのか、選手とのやりとりの中で心では本当はどう思っていたのか?など、知れば知るほど『WBCを初戦からもう一度見たくなる!』そんな一冊でした。
    すでに映画化もされている、「憧れを超えた侍たち(©︎2023憧れを超えた侍たち製作委員会」を見る前後で読むことをお勧めします。

  • 3月のWBC、感動した!
    普段野球中継をあまり見ないのに、
    全試合、テレビの前で釘付けに!

    終わってからも、メディアや特集で、盛り上がり、エピソードに再び感動。

    その時に、思わずネット予約した本だった。

    読みながら、さらに感動。
    ベンチの中に、栗山監督のそばにいるような、
    そんな臨場感を味わえた。

    尊敬する稲盛和夫さんの言葉もたくさんあり、
    改めて栗山英樹さんの人間性に感動。

    指導者、人をまとめる人、経営者など、
    是非とも読んで欲しい!

  • ●なぜ気になったか
    大谷選手のリアルな活躍をみれる時代に生きていられたことがすごく嬉しい。感動したWBC優勝への軌跡、栗山監督だからこそ勝ち取れた結果、その舞台裏を知りたい

    ●読了感想
    こんなことってある?、がいくつも続き感動した2023年WBC優勝。その裏側を知ることができ感動が再び蘇った。優勝の源となった栗山さんが大事にしている言葉たちを知ることもでき満足

    #栗山ノート2 世界一への軌跡
    #栗山英樹
    23/7/18出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き

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  • 栗山英樹氏による2023年のWBCの出来事と当時の心境が書かれている。2023年のWBC(2023 ワールド・ベースボール・クラシック)は試合展開、参加メンバー、日本代表の成績など歴代最高と言える盛り上がりであり、私も興味深く観戦し、また大いに感動したため、本書の刊行を知って衝動的に購入した。本書を読んで今回のWBCがおもしろかったことを思い出しつつ、人生の教訓を得ることもできる良い本だった。
    当時の心境の描写では骨太の古典やビジネス書の言葉を引用することが多く、著者の教養や姿勢に感心する。四書五経の大学、孟子、易経、礼記や、渋沢栄一の論語と算盤、森信三、稲盛和夫、葉隠など、力強いラインナップから引用されている。
    また、ドキュメンタリー映画『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』も本書と同様に2023年のWBCを表現している。映画と本書で内容の重複はあるが、映画ではプレーや舞台裏を映像で客観視できて、書籍では試合展開や選手・スタッフ・球団関係者とのコミュニケーションに対する監督個人の視点や心境がノーカットで語られているため、両方見ても楽しめると思う。
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  • WBCの感動再び!
    この本を読むと、3月に日本中が歓喜した瞬間を思い出す。特に、準決勝、決勝は後日映画化されたものを見ても、改めて泣けるほどだった。
    野球人口が急激に減少していくなか、テレビを見て、野球をやりたいと思った子供たちが少しでも増えたらいいなとつくづく思う。
    栗山監督だからこそ、ダルビッシュや大谷がメジャーから来てくれたのだと思う。あのやんちゃだったダルビッシュが献身的にチームを引っ張ってくれたことに感激した。大谷はいかにも若者らしく、チームを鼓舞した。そして、忘れてはならないのは、指を骨折しながらも、最後までチームに帯同した源田!みんなの力が日本に元気を与えた。

  • WBC優勝までの軌跡を栗山監督自身が学んできて、自分ごとにされている言葉と合わせてまとめられている。
    人生や仕事、勝負に向かう上で大事な精神、心構え、思いをあのWBCの感動と重ねて感じ、学べました。

  • 侍ジャパンの監督栗山英樹さんの思考がなんともいえずに伝わってくる。
    野球本というより、人生訓を探す一冊と捉えたほうが良い。
    先人達の教えを今の自分にどのように活かすかが考えさせられた。

  • あれだけの大仕事の陰には哲学があるんですね。

  • 栗山監督の決断の底に通底する「覚悟」。
    それらを支えているのがさまざまな本から学び取った言葉とそれらを書き留めたノート。
    偉人賢人たちの言葉も一度読んでみただけでは身にならない。何度も読み返し、自分なりの解釈を得て、自分の置かれた環境とでくわしたシチュエーションに当てはめて考えてみること。
    それがこんなに大事だとわかりやすく伝えてくれてる。
    人生なんて学びしかない。
    そしてどんな人生であれ、進んでいくしかない。
    ならより良く進みたい。
    手元に置いておきたい一冊。

  • 印象に残った箇所については、以下のとおり。

    【P42】渋沢栄一さんの『論語と算盤』に手を伸ばします。付箋だらけの一冊のなかで、この日は水戸光圀公の言葉を引用した「小さなことは分別せよ。大きなことは驚くな」の一文が目に留まりました。

    【P46】ただ、「起こる事項に幸不幸はなく、それをどう捉えてどう生かすかによって、幸不幸が生まれる」と言われます。私は『易経』に収められている「窮すれば、すなわち変ず。変ずれば、すなわち通ず」の心境でした。手を加えられないことはあったけれど、それが変化をもたらし、おのずと道が開けてくる、と。

    【P92】『易経』には「庸言これを信にし、庸行これ謹み」とあり、「すべきときにすべき事をする」ことを人生の要点としています。もっと分かりやすく言えば、迷うなら進め、ということなのでしょう。

    【P143】渋沢栄一さんの『論語と算盤』に収められている「成功と失敗は、心を込めて努力した人の身体に残るカスにようなもの」というフレーズでした」。

    【P198】この日のノートには『易経』の「西南には朋を得、東北には朋を喪うに利ろし」を記しました。(中略)この言葉をもう一歩進んで解釈すると、「親しい者同士で絶えず行動するのではなく、周囲の人たちを幸せにすることもできる」と考えることができます。

    【P212】戦況を慌ただしく見つめている刹那、私は隠岐の聖者・永海佐一郎博士による「幸福は最初は不幸の形をして現れる」を実感していました。
     イタリアが迫ってきているこの流れを耐え抜くことで、最終的に大きな幸福、つまり勝利をつかむことができる、と。

    【P236】そしてさらに、『孟子』の「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」が、頭に浮かびました。
     天が与えてくれた世界一奪還の好機は、自国に近いメキシコに地の利があるのかもしれません。けれど、侍ジャパンの結束力はこういった苦しい試合でこそ発揮されるのだ、と。

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著者プロフィール

1961年4月26日、東京都小平市生まれ。小平二中時代はバレーボールに熱中。その後、創価高校時代にかけ、野球でエースかつ主砲として活躍。東京学芸大学進学後、教職を目指して教員免許を取得。学芸大卒業後、入団テストを経てヤクルトスワローズに入団。1984年には1軍に昇格し、1989年に外野手としてゴールデングラブ賞を受賞。しかし、1990年のシーズンを最後に、怪我や病気のために引退を決意。引退後は野球解説者やスポーツジャーナリストとして活動する一方、白鴎大学の教授も務めた。2011年11月には北海道日本ハムファイターズの監督に就任し、監督1年目でパ・リーグ優勝。2016年には2度目のリーグ優勝と日本一を達成、正力松太郎賞を受賞した。2021年4月10日には球団監督歴代最多となる632勝を達成したが、2021年シーズンで日本ハムの監督を退任した。2021年12月からは野球日本代表監督に就任し、2023年には14年ぶりに日本をWBC優勝に導いた。

「2023年 『栗山英樹29歳 夢を追いかけて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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