- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334975470
作品紹介・あらすじ
子どもの「幸福度」第一位。労働時間は日本の三分の二。教育、経済、社会制度から日常、性、生き方まで、自律と多様性の国オランダと日本を照らし合わせる。
感想・レビュー・書評
-
▼福島大学附属図書館の貸出状況
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90188778
(推薦者:経済経営学類 藤原 一哉先生)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごい!
こんな国があるんですね!
子どもが幸せだと感じている第一位!
国土は、九州と同程度。
人口も1600万人なのに、1人あたりのGDPは、日本より上!
(オランダ=4万ドル、日本=3.4万ドル)
教育プランも複数あり、性教育もオープン。
皇室に対するマスコミの姿勢も市民の成熟度が高いから
低俗な論調のパパラッチは、見向きもされず。。。
公共放送では、指示母体のNPOの規模数に応じた放送時間を
割り当てられての放送形態があり、多様性を認めている。
多くの外国からの血を受け入れており、自国が小さいことを
いかに国の発展につなげていくかを国民が考えている。
「オランダ」この国のことがもっと知りたくなりました! -
研究図書として購入してもらったものを読了。
オランダの国の在り方、教育に向かう姿勢の素晴らしさを感じた。
あと、移民についての難しさも。
日本が沈没する時にはオランダに行きたいなぁ。
もう少し違う面(負の面)から見たオランダについても知りたい。 -
ワークシェアがうまくいっている、オランダの状況が良く分かる本。この本を読むと、オランダに生まれたかったなぁと思う。しかしながら、オランダも昔からこういう良い状態ではなかったのだ。日本でも、こうした良い状態になれる可能性は十分ある。まずは教育をかえなければならなそう。それも、きちんと教育学を修めた人々による、科学的な研究成果をふまえた教育手法を取り入れる必要がある。まあ、そうできるかどうかは、民度にも影響されてしまうようだが。。
-
オランダ人と結婚されて、現地で生活している著者のオランダ社会に対するルポと、日本との対比が綴られている。
個人の意思を最大限尊重すると共に、交渉により合意形成を図ることができる非常に民主主義意識が高い様が、よく理解できました。
また、社会的にも障がい者とその家族の負担を最大限減らしている福祉的な一面もみられ、ある意味日本社会とは違う意味で、セーフティネットが確立されているなと感じた次第。
ドイツやフランスなど周囲を大国に囲まれている点や、移民や旧植民地の人種を混在している側面などがあり、この様な様々な価値観を吸収し、多様性を許容可能な社会が形成されてきたのだなと、歴史的視点からも感じ入ることができました。 -
世界でもっとも自由な国、オランダについてまとめた本。ドラッグを合法化したのにフランスよりも薬物中毒者が少ない、自由主義社会でありながら高福祉である国柄について、概ね好意的な立場で、オランダに住む日本人として描いている。
-
オランダはすごい。オランダという国に興味がわきました。
住みたくなりました。 -
学校を選べる、生徒は課題を選べる、教師は知らないことをすんなり認められる。。。なにより、子どもの幸福度が高い国というのはスバらしい
-
著者の実生活をもとに日本とオランダの比較し問題を投げかけてくれる。
仕事、子育て、人生設計において日本のやり方を客観的に観るきっかけになる。
例えば、仕事については端的に『オランダ人は生活を楽しむために働く人たちで他方、日本人は働くために人間としてのありとあらゆる価値を犠牲にしている』と指摘。さらには日本について『人々が人間らしい個性ある生活を犠牲にしてひたすら牛馬のようにはたらくことにエネルギーを捧げなくてはならない日本ではそれほどの犠牲と努力にも関わらず経済効率が低く、社会のまとまりや治安もどうもこれまでのどの時代にもまして不安な状態にある』とまで。どちらがよいかといえば前者と思う。
教育については『オランダ人達は人へのおせっかいはその人を自立した大人として扱わない失礼な行為』『オランダ人はちょっと子どもになにかやらせてみて少しできたらすかさず褒めるのが本当に上手』ということで教育方法にも疑問を投げかけている。
『自分を孤独と感じる子供は日本が29.8% 順位は1位。オランダは比率が2.9% 順位は24位 ・・・ユニセフイノチェンティ研究所調査による先進国の子供たちの幸福度(2007)対象:24カ国より』という調査結果にも驚き。
『オランダ人は人生を楽しむすべをしっていて、人生を楽しむことを諦めず人生を幸福に過ごすために仕事を合理的効率的にすすめ社会に不穏なことが起こらないようにみんなで目をひからせている』という指摘には憧れの眼差し。