ライブ講義M-GTA 実践的質的研究法 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチのすべて
- 弘文堂 (2007年4月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784335551109
作品紹介・あらすじ
最新の成果を盛り込んだ、改良版M‐GTA。理解しやすさに配慮した入門編の決定版。分析の手順と技法、考え方を、分析例を交えた講義スタイルで解説。
感想・レビュー・書評
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M-GTAを使う人の必読書.2021年に『定本 M-GTA』が出たので定本を読むべきだが,わかりやすさはこの『ライブ講義GTA』の方なので両方読むと良い.
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博士後期選択科目「質的研究法演習」で使用
専攻シラバス:
http://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/curriculum/index2.html#d2 -
大学院の集中講義を中心にまとめたもの.
冗長だが,そのため分かりやすい.
・切片化はデータの文脈を寸断する=グレーザー的呪縛
・M-GTAは対象がプロセス的特性(「うごき」)をもっているときに有効(たとえばヒューマンサービス領域)
・M-GTAはすべての場合を説明しない.全体としての動きや変化を捉えているかどうか.
・したがって「説明力が限定」という批判は当たらない.
・分析ワークシートの中では,理論的メモが重要.これは「思考のログ」.分析をどう行ったかについてのメモ.
・現象特性とは,内容部分を取り去ったのちの「うごき」の特性.たとえば,終末期患者の概念化,分類から,内容を取り去ると「不確実なアイデンティティ」という現象特性が取り出せる.フォーマルセオリーへの可能性. -
目次
第1部 M‐GTAの分析技法(GTAのタイプ別特性
M‐GTAにおける分析の考え方
M‐GTAの基本用語
M‐GTAにおける比較のレベル
M‐GTAに適した研究 ほか)
第2部 分析例:高齢夫婦世帯における夫による妻の介護プロセスの研究(研究の概要
インタビュー・ガイド、分析テーマ、分析焦点者
最初の分析ワークシートの立ち上げ
ワークシート2の立ち上げ
1人目のデータ分析と概念相互の関係の検討 ほか)