- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784335551895
作品紹介・あらすじ
テレビ、新聞、Webに掲載された約80点の広告とキャッチコピーを窓口に、日本のいまを社会学て解析する一冊。
感想・レビュー・書評
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【新着図書ピックアップ!】街中を歩いたり、新聞や雑誌を手にすると目にする広告。ハッとさせられたり、ジッと見つめてしまったり、その効果たるや、時に計り知れないものがある。この本は、広告業界から転じ大学で教鞭を取るようになった著者が広告を通して社会を読み解く学問について述べた本。実際のポスターや関連文献も紹介されているので、社会学メジャーのそこのキミ、読んでみて!
【New Book!】I highly recommend this book for anyone interested in media studies, sociology, cultural and gender studies.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
見せ方がモノの価値を大きく変えるのは事実だと思うが、啓蒙主義的な文脈で広告が世界を変えるというのはやや前時代的になりつつあるのでは、と感じた
問題はつとに多様化していて、
同性愛は純愛であるとか、死因は「大きくなりすぎた」とペット殺処分を揶揄するとか、なんだか誰を刺したいのか、わからないなとおもう
もしかすると、これらがもはや当たり前となってしまった自分の刺激に対する不感もあるのかも知れないけれど -
大澤真幸の「社会学史」では、「社会学の歴史はそれ自体が社会学になる。そこに社会学という学問の特徴があるわけです。」と書かれていました。社会学という漠然とした存在をもっとわかりやすく見ることが出来るかな、と期待しつつ「広告は、社会の窓だ。」本書の帯のフレーズに惹かれて手に取りました。その窓から見える社会の流れにシンクロした社会学の流れが掴むことが出来るかな、と。最初の思いは半分満たされて、でも食い足りない感じも残ってしまいました。そもそもが入門者に向けての本です。現在の社会学のカバー領域が広範に拡がっているので、そのそれぞれのトピックを示すキーワードを解説する仕立てになっていることで、「流れ」というより、その「流れ」に浮かんでいる「葉っぱ」の様子がよくわかる、という構成で、「葉っぱ」の事例で広告が引用されているという印象でした。広告で社会学という学問をつかむ、というより社会学の取り上げている領域の各論のテーマに広告が例示されている、のは元々の構成なので、勝手に期待しているこちらが悪い!が100%なのですが。そもそもソーシャルテーマの広告ってマイナーな存在なので知らないグラフィック広告ばっかりで、窓というより小窓じゃん、とも思ったり。逆にこれから企業の社会的存在価値、いわゆるパーパスが必要になってくる時代に、本書で提示されているテーマで大きなキャンペーンを作らなくちゃならないのだ、というチャンジリストともいえるかもしれません。
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2020.03.27 興味深く読ませていただいた。広く社会学を俯瞰していただき一通りの社会学のテーマのようなものを理解できた。広告が社会に存在する以上、広告で社会学を語ることは十分に可能なんだ。と思った。
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東2法経図・開架 361A/N48k//K
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すごく読みやすかった。
「自己、インタラクション」「メディア、情報」みたいな形で章ごとに分野がわけられていて、基本用語の解説やその分野のオススメ本を紹介しながら進むので、社会学入門としても良い。
懐かしい用語いっぱい〜
そして、所々に散りばめられてある広告、やっぱ面白い。
(後日更新予定)