天井の足跡 世界探偵小説全集 (9)

  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336036797

感想・レビュー・書評

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  • マーリニシリーズもの。とある霊媒師のインチキを暴いて欲しいと依頼されたマーリニが訪れたのは、ニューヨーク、イーストリバーに浮かぶ孤島。そこには心霊学者、ブローカー、役者に発明家とひと癖ある人達が集まった。無人の筈の幽霊屋敷で発見された女主人の死体。沈没船の宝探しの謎も絡み、全員が怪しい。事件は複雑化しーー

    プロットが凝ってていろんな悪意が盛り沢山でよくもまぁ、これだけ複雑な事件を構築したなぁといった感じでした。(よくまぁ、マーリニも解決にこぎ着けたなぁと…)
    ところで作中に他の作家の探偵なりを噂で登場させるメタ演出が入ってるんですが(EQとか)こういうの好きですね。それと、作中に摩天楼に閉じ込められたり、郊外に閉じ込められたり…的な文章があるんですが、これってQ・パトリックの某作を指してるような気がします。

  •  孤島の幽霊屋敷で起こる不可思議な殺人事件。交通・通信手段が途絶して孤立する関係者たち。すわ雪の山荘ものかとわくわくするかというとさにあらず。大都会ニューヨークはイーストリバーに浮かび対岸のビル街を間近に望む小島が舞台で日常的に往来できるというから拍子抜け。出てくる人物も胡散臭さ満点の山師やら財産狙いやら霊媒やらと俗世間的というかある意味都会的というか。時代は古典でも人間のやることは変わらない。限られたメンバーの中で事件が続発するものの誰が犯人でもおかしくない怪しい顔ぶれなので、警察の捜査も二転三転。最後に探偵役が意外な真相開示して幕となる。利害関係が錯綜し怪しさてんこ盛りですっきりしないのが難点か。

  • 甚だわかりにくい。
    ただし、不可能興味盛りだくさん。

  • <pre><b>1920〜40年代、英米の本格探偵小説は、クイーン、
    カー、クリスティーら輝かしい才能の登場とともに
    黄金時代を迎えた。不可能犯罪、アリバイ破り、名
    探偵の活躍。魅力的な謎、巧みなミスディレクショ
    ンと論理のアクロバット。パズラーの頂点をきわめ
    た本格派の傑作をはじめ、不当にも紹介の遅れてい
    た巨匠の代表作、幻の名作を多数収録、永遠のクラ
    シックを厳選して贈る夢の探偵小説コレクション。
     幽霊屋敷求む―奇怪な広告にロス・ハートは目を
    みはった。交霊会の調査にスケルトン島に上陸した
    一行は幽霊屋敷で女の死体と天井に残された足跡を
    発見する。難事件に挑む探偵グレイト・マーリニの
    名推理。</b>
    (国書刊行会オンライン・ブックショップ紹介文 より)

    資料番号:010472363
    請求記号:933.7/セ/9
    形態:図書</pre>

  • グレート・マーリニ・シリーズ

    マダム・ラプールの交霊会のインチキを暴いて欲しいとの依頼を受けたマーリニとロス。スケルトン島と呼ばれる島に上陸した2人。古い屋敷に見えた光。ワトラス大佐との再会。発見されたリンダ・スケルトンの遺体と地下室の火事。現場に残された天井の足跡。ラプールの交霊会に参加していたリンダの兄弟アーノルド、姪にシグリッド、ラム、ブルック。行方不明のフロイド・スケルトン。フロイドのはまった沈没船の財宝捜し。マダム・ラプールの陰謀。ラプールから薬を受け取り死んだリンダ。発見された謎の死体。ニューヨークのホテルで発見された身元不明の死体。潜水病で死んだフロイド。フロイドの宝探しの資金調達。突然の銃撃とワトラス大佐の死。
    本当にねらわれたのは誰か?

     2009年5月16日購入

     2011年2月27日再読

    船橋図書館

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