戦争と看護婦

  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336060419

作品紹介・あらすじ

大戦中、看護婦が「戦時召集状」にて召集された事実を知っていますか ?
看護婦たちがあの大戦で、いのちをかけて救護活動をした史実を、多くのインタビューと豊富な資料によって、いま明らかにする。

古くからどの国でも戦争のあるところ必ず看護婦の姿がありました。第二次世界大戦において、日本赤十字社が国内外に派遣した救護員のほとんどは、十代から二十代の看護婦たちでした。彼女らは、男性兵士と同じように召集状を受け取り、海外に進出した日本軍の根拠地の病院や、病院船で働きました。いのちや暴力の危険にさらされながらの激務についたのです。
戦時中は美談として語られたことも多くありましたが、戦争が終わって明らかになったことは、それまで想像もつかなかった厳しく悲惨な状況が彼女らの身にも襲いかかったことでした。
著者らは、日本赤十字社に保管されている960にのぼる救護班の活動記録を基に真実の探求を目ざし、戦争の現実を記しました。

これを読む人は、行間に潜む言葉にならない苦悩や葛藤を知り、心の奥底に染みわたる平和の尊さへの想像力をかきたてられることでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/66240

  • 戦中に看護師が赤紙で召集されていたとは知らなかった。
    また日赤が軍属になっていたとは、、、
    戦中の混乱期にジュネーブ条約といった国際的な取り組みは無意味なのだなと感じてしまった。

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著者プロフィール

川嶋みどり
1931年,京城(現在・ソウル)にて生まれる。看護師。
1951年,日本赤十字女子専門学校(現在の日本赤十字看護大学の前身)卒業,日本赤十字社中央病院(現在の日本赤十字社医療センター)勤務を経て退職。現在,健和会臨床看護学研
究所所長,日本赤十字看護大学名誉教授。一般社団法人 日本て・あーて(TE・ARTE)推進協会代表理事。
1995年若月賞,2007年ナイチンゲール記章,2015年山上の光賞受賞。
著書:『ともに考える看護論』(1973年,医学書院),『キラリ看護』(1993年,医学書院),岩波新書『看護の力』(2012年),『いのちをつなぐ─移りし刻を生きた人とともに』(2018年,看護の科学社),『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』(2020年,ライフサポート社),『看護詞花集 あなたの看護は何色ですか』(2021年,看護の科学新社),『生活行動援助の技術 改訂第3版』(2022年,看護の科学新社)など,130冊を超える。

「2022年 『ベッドサイドからケアの質を問う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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