私の中のわたしたち――解離性同一性障害を生きのびて

  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336061935

作品紹介・あらすじ

DV防止などの社会活動に取り組む弁護士でもある著者が、その実体験を交えて、自己回復までの道のりと、社会全体の取り組みをわかりやすい内容で説明し、レイプなどの性暴力被害者が示す典型的な解離反応に関しても深い示唆を与えてくれる。トラウマのサバイバー、支援者、性暴力や虐待問題に関心を持つすべての人の心に届く本であり、生きづらさを覚える万人のための応援歌となる一冊でもある。

著者オルガ・トゥルヒーヨは、品位と勇気をもって生きるとはどういうことか、その本当の意味を私たちに再認識させてくれる。家族によって加えられた残酷で不幸な性的虐待にもかかわらず、オルガが生きのびてきた物語は読むものすべての心を打つものであり、我々すべてを励ましてくれるものである。
――ロザリンド・ワイズマン(作家)

感想・レビュー・書評

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  • 【目次】

    読者の方々へ
    謝辞
    はじめに

    第一部 生き抜くための忘却

    第二部 暗闇から見えてきたこと

    第三部 開かれたドア

    第四部 逃げないことを学ぶ

    おわりに

    解説(立命館大学教授 村本邦子)

  • 解離性同一性障害の真髄。
    解離に至る状況描写や
    解離による影響などが詳細に描かれている。
    とても興味深いので、読む価値あり。
    当事者にとっては読むのに勇気がいる。
    トラウマ・フラッシュバックの誘引に成りうる。
    私は辛かったけども読んでよかったと思えた。

  • gacco「法心理・司法臨床:法学と心理学の学融」Week4講義4「時効と法心理(2)」参考文献
    https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga100+2018_03/about

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著者プロフィール

米国弁護士、コンサルタント、講師。
幼少期から十代にかけて、父や兄から性虐待を受け、DID(解離性同一性障害)を発症。自分が細かく分かれて存在している感覚が長く続き、人との信頼関係を築くのが難しかった。その後、よきパートナーを得て回復。「ジェンダーにもとづく暴力(女性に対する暴力)」防止の社会活動に立ち上がり、弁護士としてDV、子どもの虐待、性暴力被害、そしてトラウマの影響に関する取り組みに関わる。世界各地で講演会を開き、数々の栄誉ある賞を受賞。DIDを抱える多くの仲間のために、DIDへの理解をすすめようととりくむ。現在、パートナーのケイシー、犬たち、猫たちとともに、ウィスコンシン州の農場で暮らしている。

「2017年 『私の中のわたしたち――解離性同一性障害を生きのびて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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