掠れうる星たちの実験

  • 国書刊行会 (2021年12月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784336072597

作品紹介・あらすじ

サリンジャーの戦争体験と柳田國男の恋。終生秘められた「実験」の記憶から、文学への態度において不思議なほどに似通う二人が追い求めた〈生きた「もの」〉を透視する驚異の批評。
第162回芥川賞候補作『最高の任務』に続く〝阿佐美家サーガ〟の特異点「フィリフヨンカのべっぴんさん」を含む書き下ろし/単行本未収録の掌編9本(総120枚)、実感に向かって書くこと、〈生きた「もの」〉の痕跡が「残される」ことをめぐる書評28編を併録。

【目次】
掠れうる星たちの実験
書評
『職業としての小説家』村上春樹
『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』J・D・サリンジャー(金原瑞人訳)  
『アナーキストの銀行家 フェルナンド・ペソア短編集』フェルナンド・ペソア(近藤紀子訳)
『ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短編29』ジェイ・ルービン編
『ののの』太田靖久
『大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア―序章―』J・D・サリンジャー(野崎孝、井上謙治訳)
『サピエンス前戯』木下古栗
『謎ときサリンジャー 「自殺」したのは誰なのか』竹内康浩、朴 舜起
『柳田國男全集31』柳田國男
『ナチを欺いた死体 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実』ベン・マッキンタイアー(小林朋則訳)
『揺れうごく鳥と樹々のつながり 裏庭と書庫からはじめる生態学』吉川徹朗
『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』梯久美子
『いまだ、おしまいの地』こだま
『契れないひと』たかたけし
『自然な構造体 自然と技術における形と構造、そしてその発生プロセス』フライス・オットー 他(岩村和夫訳)
『記憶よ、語れ 自伝再訪』ウラジーミル・ナボコフ(若島正訳)
『鷗外随筆集』森鷗外(千葉俊二編)
『佐倉牧野馬土手は泣いている(続)』青木更吉
『松本隆対談集KAZEMACHI CAFE』松本隆 他
『現代児童文学作家対談5 那須正幹・舟崎克彦・三田村信行』神宮輝夫
『ウォークス 歩くことの精神史』レベッカ・ソルニット(東辻賢治郎訳)
『トンネル』ベルンハルト・ケラーマン(秦豊吉訳)
『今日を歩く』いがらしみきお
『手賀沼周辺の水害 ―水と人とのたたかい4‌0‌0年―』中尾正己
『海とサルデーニャ 紀行・イタリアの島』D・H・ロレンス(武藤浩史訳)
『声と日本人』米山文明
『ライ麦畑でつかまえて』J・D・サリンジャー(野崎孝訳)
『案内係 ほか』フェリスベルト・エルナンデス(浜田和範訳)
創作
 八月七日のポップコーン
 センリュウ・イッパツ
 水戸ひとりの記
 両さん像とツバメたち
 鎌とドライバー
 本当は怖い職業体験
 This Time Tomorrow
 六回裏、東北楽天イーグルスの攻撃は
 フィリフヨンカのべっぴんさん

感想・レビュー・書評

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  • 掠れ(かすめられ?)。3部から成る。①表題作は文学論?。歯が立たなかったので、読み飛ばし。②28篇の書評。『ライ麦畑でつかまえて』の書評のみ読んだ。博物館についての考察。③9篇の創作。著者の引き出しの多さが見え面白かった。最後の「フィリフヨンカのべっぴんさん」が阿佐美景子サーガの第4作。亡き叔母 ゆき江が途中まで集めていたキャンペーンのシール。フィリフヨンカはムーミンに登場するキャラクター。
    2024下半期の芥川賞候補になった『二十四五』が理解できなくて始めた阿佐美景子サーガの旅。過去3作と思っていましたが、4作目があると分かり手に取りました。乗代さんの作品は分からないものも多いですが、膨大な読書量だけは実感できます。内容とは関係ないですが、豪華な装丁の本でした。

  •  懸命にサリンジャーを追う乗代雄介選手に、ガンバレ!と声をかけていたはずなのに、いつの間にか、一緒に走り出してしまって、あれこれ読まずにいられなくなる本(笑)
     ブログでも、あれこれ。
     https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202405090000/

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著者プロフィール

1986年北海道生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科卒業。2015年『十七八より』で「群像新人賞」を受賞し、デビュー。18年『本物の読書家』で「野間文芸新人賞」を受賞する。23年『それは誠』が「芥川賞」候補作となる。その他著書に、『十七八より』『本物の読書家』『最高の任務』『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』等がある。

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