- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784337087019
作品紹介・あらすじ
オニの世界にも、山オニと海オニとのはげしい争いがあります。ヒサクニヒコの新説で、オニのすべてが発見されました。
感想・レビュー・書評
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人間が考え出した架空の存在であるはずの「鬼」を、漫画家のヒサクニヒコさんが詳しく調べ上げて図鑑にしたもの。
「鬼っているの?」という疑問を差しはさむ余地はない。
昔話に登場する怖さは全然なく、可愛らしい鬼たちがこれでもかと言うほど出てくる。
【海オニ族】と【山オニ族】とにそれぞれ生態が分かれていると言う説から始まり、食事や暮らし方、仕事、衣服、果てはオニ族の行事までこと細かく出てくるので、もう驚いている暇もない。節分の行事と連動して読むと、もっと楽しめることだろう。
ふんどしのしめ方も出てくるので、実演してみたくなる(笑)。
そして、随所に「ぷぷっ・・」と吹き出してしまう記述もある。
例えば、桃はアレルギーをおこすので嫌われているとか、理由は分からないが豆類には一切手を出さないとか。
婚活は年に一度の大祭りのときだけとか。村長さんに紹介して認められたら、式の日取りを決めるらしい。
まぁ、なんと節度を守る鬼さんたちだろう。
「山オニ族の村」や「海オニ族の住む島」なんて、ジオラマを製作したくなるほど楽しくて可愛い。
豊富なイラストはあるけれど、あくまでも図鑑なので読み聞かせには不向き。
なので児童書のカテゴリーにいれておく。
ブックトークの素材としては非常に優秀なので、ぜひそちらで紹介してみたい。
おうちでお父さんやお母さんと読んだら、小さな子が喜ぶだろうな。
「はじめに」から「あとがき」まで、ヒサクニヒコさんのオニへの愛情がいっぱい詰まった本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「オニたちは、どんなところにすみ、何を食べどんな仕事をしていたのか…。オニの衣食住を、ヒサクニヒコができるかぎりの情報と豊かな想像力で再現したユニークな図鑑。」
とってもおもしろかった!
昔話に出てくるオニは、みんな退治されてしまって、今の日本ではだれも見る事ができません。日本人の心の中に、民族の記録としてのオニが残っているだけなのです。そんなオニたちの、姿を消してしまう前の生活、それを調べたのがこの本です。
なんだかほんとうにそんな気がしてきたぞ。
山の奥深くでくらしていた山族と、海辺の岩壁や島でくらしていた海族。山族と海族はぶつぶつ交換をし、お祭りでは共に山の幸海の幸に感謝しながら集った。なんて素敵、鬼ライフ。うん、作者があとがきで書いているように、きっと友達になれるのではないか、人間と鬼は。 -
絵がたくさん入っていて、すごく不思議なかんじがします。本当にオニがいるのかもと思ってしまうような本です。
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オニの生活が分かる本。
個人的には、もう少し残忍なオニ達を期待していました。 -
≪県立図書館≫
ものすごい集中力で本に見入っていた子どもたち。
「おにって、なんにも悪くないやん。
なんで退治されたんやろ??」
って。
・・・・・ほんまやね。 -
想像でオニが生活している様子が描かれていて面白い。
子どもたちも楽しんでいました。 -
鬼が怖い子どもたちと
鬼について勉強をしました。
みんな真剣でかわいいです。 -
シリーズに、オニ、テング、カッパそれぞれの生活図鑑がありますが、季節行事と連動しやすいのが、この「オニ」。
表紙からもわかるように山オニと海オニの楽しそうな生活が事細かに描かれています。(i44)-
何年か前、このシリーズのかっぱ編を紹介したところ、たまたまサンショウウオを見学にいったらしい子どもが、カッパのせいでサンショウウオは絶滅しか...何年か前、このシリーズのかっぱ編を紹介したところ、たまたまサンショウウオを見学にいったらしい子どもが、カッパのせいでサンショウウオは絶滅しかかっているのか!!と憤っていました。⇒カッパの食事の一つがサンショウウオだった。
(まっきー)2011/01/21
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ヒサクニヒコの世界観はすごい。
この人の頭の中には、鬼が本当にいた世界がある。
この本は、その昔いた鬼の暮らしぶりを絵を中心に描いている。
説明文が多いので、自分で字が読める年向けかな。
図鑑なので、読み聞かせ系ではありません。