森の王さま キング・クー

著者 : アダム・ストーワー 宮坂宏美

• 小峰書店 (2021年7月20日発売)

作品紹介・あらすじ

いじめられっ子のベンが追いかけられて逃げた先は、まちの真ん中に潜む小さな森。そこで出会ったひげもじゃの勇ましい女の子「キング・クー」と仲良くなり、いじめっ子に立ち向かう。知恵と勇気で立ち向かうドタバタ友情物語！

感想・レビュー・書評

[Miraさんの感想 · 2021年7月24日]

これはたのしい！　
ひみつの森でひとりでくらすひげもじゃの女の子（！）という奇抜な設定はもちろんのこと、団地みたいなすごいツリーハウスの数々も、なかよしのウォンバットも、みんな子ども心にぴったり寄りそってる。

作者自身によるさし絵がふんだんに入っているのも魅力。
本を読むのがちょっと苦手という子に、とってもおすすめの1冊。

物語はちゃんと完結してるけど、謎があちこちにちりばめられてるなー。続編も出ますように。

[いけだ@翻訳さんの感想 · 2021年8月13日]

いじめられっこのベンはいじめっこから逃げているうちに森に迷いこんだ。そこにいたのは不思議なひげもじゃの……女の子！？

イラストがたっぷりでマンガの部分もあり、文章もストーリーもユーモアたっぷりでひねりもあって面白い。典型的な弱い主人公と典型的な金持ちで意地悪な敵役に、かわいらしいマスコット。キング・クーのいたずらは、子どもは絶対に楽しんで読むだろう。なぞの多いキング・クー。はちゃめちゃな性格かと思いきや、意外にTPOを弁えていて客観的な目線を持っているのが面白い。