リスク工学の基礎 (リスク工学シリーズ 3)

著者 :
制作 : 遠藤 靖典 
  • コロナ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784339079234

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  • 筑波大学教授、遠藤靖典,岡島敬一,伊藤誠,庄司学;准教授、村尾修,掛谷英紀;講師、岡本健の共著。
    筑波大学の大学院科目「リスク・レジリエンス工学基礎」の教科書。
    感覚に合う数理科学への入門。

    大学の「工学システム原論Ⅰ」の参考書として使用。著者1人が1章を担当しているが、共通して具体例を必ず挙げ丁寧に解説している。
    ところで、エセ理系の人に論破されて、それっぽい理屈だけど(悔しいというより)何か違和感を覚えてモヤモヤした経験はないだろうか。数理にうさん臭さを抱く人も多いはず。本書はそれに対して、真の理系はこう考えているという、より感覚に合う(違和感の薄い)枠組みを示している。数学など難しいことはほとんど書かれておらず、一般の方も一読するに有益な書と思う。
    ただし著者はリスク工学の専門家であるから、真に正しいことのみを言っているのではなく、きわどいこともリスクをテイクして正しそうに主張している点もあるはず。著者の詭弁をリスク工学の観点から指摘できるようになったら修了したと言えるのかもしれない。その意味で、リスク工学の深みのある良い教材との見方もできるだろう。

    目次
    ○ゼロリスク神話の弊害
    1.ゼロリスクと情報伝達
    2.日常生活に潜む都市のリスクとゼロリスク
    3.リスクと共存する情報セキュリティ
    ○リスク判断の定量化と分析―正しい使い方・間違った使い方
    4.統計手法の使い方
    5.ライフサイクルアセスメント
    6.リスクプロファイルによるリスクの計量化
    7.リスクの評価と受容

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