読んで見て覚える 古文攻略マストアイテム76 <常識・文法・和歌>

著者 : 武田博幸 鞆森祥悟

• 桐原書店 (2017年12月5日発売)

作品紹介・あらすじ

古文読解に使える常識・文法・和歌の知識を厳選。読解に必要な情報は何か、情報はどのような形で文章に含まれるのか、得た情報をどのように活用するのかまで、豊富なビジュアルとともに解説した実践的な知識集です。
「常識編」では、初めて目にする文章を読み解く手順に沿って知識項目を配列しました。各項目には、単語・慣用句・常識語の区別なく、「読解のために必要な情報」として収録しています。
「文法編」では、文法問題頻出であること以上に、文脈・人物関係・心情の理解など読解に直結する助動詞・助詞・敬語を精選し、紛らわしい語や文法的意味・用法などを効率的に識別する「手順」に焦点を絞って解説しています。
「和歌編では、和歌の修辞はもちろん、和歌を普通の文章と同じように解釈するための基本知識から、文章中にある和歌を文脈の中で解釈する方法まで踏み込んで解説しています。

感想・レビュー・書評

[もんさんの感想 · 2021年12月29日]

古文を読む際に、当時を知るということは重要なことである。状況を見定めるのに必要な常識は、この本さえ読めば完璧といえる。文法についても軽く触れているが、文法書として使うのには物足りない。ここでは、識別や助動詞・助詞と敬語の解説だけされている。和歌の解説はしっかりされているため、心強いものがあると思う。

練習問題もあるため、身に付いたかどうかの確認もしやすい。学生に限らず、大人でも古文を読む時に側に置いておく価値がある本である。

[暇人さんの感想 · 2021年10月27日]

よい

著者プロフィール

一九五二年、熊本県生まれ。九州大学文学部西洋哲学科博士課程中退。一九八一年から二〇一七年まで河合塾国語科講師を務める。『読んで見て聞いて覚える重要古文単語３１５』（桐原書店）など大学受験生向け古文参考書を多数執筆。一般向けの本としては、古典エッセイ集『古典つまみ読み　古文の中の自由人たち』（平凡社新書・二〇一九年）、孫へのメッセージを綴った『グランパより萌那へ』（弦書房・二〇二三年）がある。

「2023年 『渡辺京二✕武田修志・博幸 往復書簡集 1998~2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」