- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344004542
作品紹介・あらすじ
神野亮司は幼い頃からある発作に悩まされていた。それは、身近にいる人の感情が爆発した時、その人間の見た光景が脳裏に浮かんでくるのだ。仕事上のミスをフォローしたのがきっかけで長谷川瞳と不倫関係になってしまった亮司は、ある日、得意先を訪れる途中で発作に襲われる。亮司が知覚したのはプレスマシンに挟まれて圧死する男が絶命する瞬間に見た光景だった。最後に見えた若い男の正体と現場近くに残されたカラスの死体の意味するものが結びついた時、亮司は身の危険を感じはじめる。すべては長谷川瞳との関係を清算することで終わるはずだったのだが…。第4回ホラーサスペンス大賞受賞。
感想・レビュー・書評
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精神的な発作を起こす河野享司を中心に不気味な事件が多発しそれを克服していく壮大な物語だが、非常に楽しめた.特に最後の場面では久しぶりに読む過程で涙が出た.養子となった神野享司は美津江との間に沙也香が生まれたが、社員の長谷川瞳と不倫関係になった.取引先の嶋社長の死体を発見したことから、不可解な事象が頻繁するようになった.無言電話だ.復讐屋も登場する.美津江の元夫 近藤博史が一連の事件の重要な人物が判明するが、そこに至るまでに様々なエピソードが満載だ.嶋さんが飼っていた源吉が不吉な空気を和ませてくれる唯一の温点だと感じた.
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2021.9.24-448
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冒頭の『電波が受信できる』という書き出しに惹かれ、『銀二貫』を書いた髙田郁氏の小説かと思って手にとった偶然の出会いがあった小説でした。
内容は途中まで引き込まれていくが、後半で失速する感が否めなかった。結局、瞳の存在は主人公である神野亮司に大きな影響を及ぼさなかったということだろうか・・・
少しもやもやとした終わり方であると感じた。 -
面白かった!!
何気なく手に取ったけど、正解でした
ただ、主人公がイマイチ魅力的には思えなくて・・・ -
どうもハマりきれないお話だった。
「復讐屋」が主人公一家を追い詰めていくところは恐怖感があっていいんだけど、ラストで「え?」ってなる。
主人公にも瞳にも好感がもてず…。
ホラー色よりもサスペンス強め、最後は感動ものでまとまってます。 -
冒頭の「電波が受信できるんだ」という部分から引き込まれ、ぐいぐい読めてしまう。長谷川瞳の魅力がいまいち感じられなかったのが残念。男の人にはこういう女性が魅力的なのかな。主人公の亡き母の思いが切なかった。
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他人の感情を感じ取る能力を持った主人公・亮司。
そんな亮司の周りで不快な出来事が次々と起こる。
第4回ホラーサスペンス大賞を受賞した1冊らしい(笑)
面白い事は面白かったんやけど、、、。
主人公の、煮え切らん性格というか態度というか、、、。
中途半端な設定が好きじゃなかったなぁ。
まぁ、主人公が婿養子って立場やから仕方がないんかもしれんけど、、、。
最終的には家族円満、事件解決って収まるんもなぁ。
「面白かったのに、なんだかなぁ。」って感じの読了感、、、。 -
第4回ホラーサスペンス大賞です
ホラーサスペンス大賞は個人的に「外れが無い!!」と思っていますが、
第6回の2005年で終わってしまったんですね~、悲しいです。
復活希望!!
今回も面白いんですが、若干爪が甘い。
後半のあれが納得行かないと言うか…
もう少し長くした方が面白くなった気がします。
でも、つまらなくは無い。